押井守監督の『立喰師列伝』を観に行って来ました。
シネカノンは昨年末の私の最後のスクリーンでした。
(因みに観たのは『マサイ』)
今週末以降は観に行く作品を決めているので多分『リバティーン』は
見送ることになりそうです。
さようなら〜ジョニー様、また会う日まで。(友人の鑑賞報告に期待。)
この立喰師列伝は、実際のデジタル写真を3DCGアニメーションとして
動かす「スーパーライブメーション」という技法を駆使したアニメです。
オープニングはダークなトーンの昭和初期風景で始まり、最初の立喰師
である「月見の銀次」が登場する辺りから何だか古〜い芝居小屋の中で
お芝居を観ているような錯覚に陥りました。
一昨年に観た『イノセンス』
映像もさることながら台詞(語り)に実に重きが置かれています。
そしてそれは時として、さらりと聞くだけでは瞬時に意味を理解しがたい
哲学的な難解さを持ち合わせています。
今回も鑑賞中、実に何度もプレイバックして聴き直したい衝動に
駆られました。
しかいそれが押井ワールドなのかな、と。
(まだ2作品しか観ていない私が僭越ですが・・・)
私が感じたことは、監督の、戦後の混乱と貧食の時代にありながら
「食べる」行為に真摯だった時代へのオマージュと、ファストフードなどに
代表されるシステム化された飽食の時代への嫌悪、みたいなものです。
う〜ん、しかし語りは難解でした。
映像が笑をそそるものだけに、そのミスマッチ感はある種のトリップ感
みたいなものを呼び起こしたような気がします。
機会があれば今度はビデオで、昭和史に詳しい学者さんとアニメオタクの
方々に囲まれて解説を受けつつ観てみたいものです。
さて・・・・そんなこんなで(どんなこんな?)今夜は和酒をいただこうと・・・。
移動の電車の車窓からは、散り初めなのか所々に緑色を見せ始めた桜の
木々が見えました。
「そういえば今年はお花見らしいお花見をしていなかったなぁ」という
思いがそうさせたのか、選んだお酒は天山酒造の「遊花」純米吟醸。
持ち帰ってまずは常温に近くなった状態で一口。
酸味が先にたち、甘みのある柔らかい味が口に広がりました。
「好みのタイプじゃないなぁ」と感じ、1-2時間冷やした後でいただいて
みると、酸味がいい感じにドライ感を醸し出して綺麗な感じの飲み口に
なっていました。
二、三杯を飲んだ後、今度はぬるい燗にしてみたら、甘みがふくよかな
広がりを見せ、ふっくらとした味わいに変わりました。
三変化、ですね。
日本酒に限らずお酒は不思議な飲み物です。
願わくば散り逝く桜の花の下で一献いただきたいですね。

”立喰師列伝”この映画かなり面白そうですね。観にいってきます。
私も週一とはいいませんが、結構仕事の合間をみて、観にいっています。シネリーブルとガーデンシネマが多いです。
コメントも読み入ってしまうくらい、具体的で感化されそうです。
また、機会つくって一緒に飲んだ暮れましょう!!ウダウダと映画の話でもしながら
毎日はアップできませんが、たまには覗いてみて下さいね。映画のコメントは、内容が分かるものになってしまっているのもありますので、これから観に行こうとされている方にはごめんなさい、です。
超多忙なトミズルさんですが、映画談義できる機会を楽しみにしています。
いうことなしですなあ。
ちなみにあては何にしたのでしょう・・・?
あては雁の助(←ふ、古い!)、じゃなくて、
やっぱり日本酒には魚、ということで、阪神デパ地下で買ったお造りサラダとお惣菜数種の宴でした。あの日はお料理はせず、です。
NAMINAMIさん、夜桜の写真、綺麗でしたよ〜。
夜桜の写真のときはすでに酔ってたのでかなりピンボケなんですけどね・・・(^_^;)ありがとう!!ほんと??そう言って貰えるとうれしいわあ!!