109シネマズHAT神戸で『幸せへのキセキ』(キャメロン・クロウ監督)を観ました。
相変わらず空いています、109シネマズHAT神戸。
story
閉鎖されていた動物園を買い取り家族とともに再建した英国人ジャーナリスト、ベンジャミン・ミーの回顧録をもとに描く。
妻を亡くして半年がたつベンジャミン(マット・デイモン)は、新しい場所で新しい人生を始めるため郊外に家を買う。悲嘆に暮れる14歳の息子ディランと7歳の娘ロージーを連れて引越したベンジャミンは、家の隣に閉鎖中の動物園があることを知ると、ある思いを胸に動物園の再オープンを目指す決意をするが・・・。

※story、画像とも映画情報サイトよりの転載です。
素人の個人が動物園を所有するなんて随分と現実味を欠いた話だなぁと思っていましたが、これが実話ベースの物語と知って驚きました。実際にミー氏が園を購入されたのは奥さまがご存命の時だったそうですが。
実話はおそらく映画以上にドラマラスなエピソードがたくさんあったこととは思いますが、とにかく「映画作品」としての本作は、幾つもの要素(親子愛、夫婦愛、動物愛、仲間、冒険、命、そして恋)を絡めてしっかりとサクセス・ストーリー&ハッピーエンディングに仕上げた演出は「巧い!」の一言です。ハリウッド映画の手練手管を(良い意味で)感じました。予定調和的と評するお方もいらっしゃるかもしれませんが、私は安心して展開に身を委ね、終盤には鳥肌の立つような興奮と高揚感も味わえました。
最後に“あの人”との会話を持ってきたのは粋だなぁっていう思い。序盤で一瞬だけ登場した人物は“あの人”だったのね。
「20秒の勇気」か…なるほど。
(たとえ幾つになっても)この言葉は大切な時にすぐに取り出せるよう、一番上のポケットにそっと忍ばせておきたいものです。
最愛の人の死と動物(老虎のスパー)の死を絡め、生命について考える件りも無理なく受け止められた気がします。命あるものには終わりが来ます。どういう終わり方を迎えるか、(或いは)迎えさせてあげられるか、これは猫と暮らしている私自身もいつも心にあることですから。
意外と“面倒くさい”タイプ?のベンジャミンでしたが、押し付けがましさをあまり感じさせなかったのは、野生動物的なワイルドさと知性とが程よくミックスされたマット・デイモンの風貌と彼の演技力によるものなのでしょうか。(しかしマット・デイモンってあんなにハンサムでしたっけ??なんだかここ数年は観る度にハンサム度がアップしているような気がしてなりません。年齢が顔を作るのだとしたらマットは良い歳の重ね方をしているってことなのですね。)
共に園の再興に尽力する二人、演じるスカーレット・ヨハンソンとエル・ファニングも、やっぱり“花”であり“華”でした。
陽の光とは対極の絵ばかり描いてきたディランが終盤に笑顔で「太陽だ!」って叫んだのは興味深いです。
「キセキ」はずっと「軌跡」の意と捉えていましたが、ラストのあのワンシーン、カフェのあの人の姿はまさしく「奇跡」以外の何ものでもなかったです。 いい映画でしたよ。


さて、友人Cさんに案内してもらった元町の熊澤商店という名の立ち呑みやさん。
知らない人は入り難い感じですが、入ってみれば独特の空気感で迎えられます。
こだわりのワインがメインですが、こだわりの日本酒も数種(いずれもソムリエさんのお好みのアイテム)おいてありますよ。
私は竹林の純米無濾過生原酒をオーダー。私も好みのタイプのお酒です。
動物と子供と、その延長線のおとなたち(笑)がみんな可愛かった(爆)
>野生動物的なワイルドさと知性とが程よくミックスされたマット・デイモン
はい、なかなか素敵でしたよね〜。
きっかけは息子の精神状態だったかも知れませんが、
一番立ち直れないで引き摺っていたのは、パパ自身でしたよね〜。
夫のピンチにあのスウェット!!
洗濯しないでよかったね〜と現実的な私は、コレが一番の奇跡でした(^^ゞ
元町の熊澤商店、HPを覗いてみました〜。
いいなあ、、こんなお店が近場にあって(゜゜*)
さすがに今回のリリーは同い年のディランの方に行きましたね。
やっぱりなんといってもロージーちゃんの「イエ〜ィ!」、あのシーンが最高でした(笑)
台風がくるところで、動物たちの囲いが破壊される展開でなく安心しましたよ^^
もしそうなら喜ぶのは、うつの熊さんだけですよね(苦笑)
えぇ?そんなに男前度が高い作品なんですか?!気になるなぁ。
マットといえば、ややゴリラーマン的お顔立ちながらも
にじみ出る知性のせいか味のある良い表情が好感度の高い俳優さんです。
(知性的という点では、同じ“マット”でもマット・ディロンとは対照的ですね)
残念な事に今作品は、シネコンに行く度に流れるトレーラーによって
逆に見る気をなくしてしまいました。
イヤホンを付けて見ない・聞かないようにはしているのですが、
先入観を持ちすぎてしまったというか。
配給会社が力を入れている映画みたいですね。それが、
私のようなあまのじゃくな人間には逆効果になってしまうようで。
ぺろんぱさんの文章を拝読して、
素直な気持ちで見られそうな気分になったら、足を運んでみたいと思いました。
監督はキャメロン・クロウなんですね。
やっぱり、見に行こうかなという気になってきました。
でもぺろんぱさんの感想を読んで、なかなか面白そう!観てみたい!と気になってます。
ん〜〜〜、奇跡なんなのか気になる。
また、お酒の記事のほうも。
このお店、機会があったら行ってみたいです!
Kiraさん、こんばんは。
そうでしたね、一番“変化”を欲していたのは実はパパだったのでしたね。
動物たちの捉え方が巧かったなぁって思いました。
カメラワークは勿論のこと、ヘンに可愛さだけを前面に出していなかったところが。
肩に乗っかったあの子はメチャ可愛かったですが。(*^_^*)
>一番の奇跡
おお!なるほど、確かに!
Kiraさんに100票!です!
熊澤商店、イイ感じでした。 お店の女性がとにかくお酒に精通且つお酒を愛しておられる方でした。
Kiraさんのお近くにもきっと隠れ家的な場所があると存じます〜。(^^)
>リリーは同い年のディランの方に
そうですね。でもエル・ファニングが凄く大人っぽくて可愛いというより綺麗で、ディランが弟っぽくも見えちゃいましたよ。(^^)
ディランには逞しく成長してもらって、是非(孤独の影が射していた)リリーに寄り添っていってほしいなぁって思います。
ロージーちゃん、「○○野郎って言ってるよ」っていうの、笑えました。
>動物たちの囲いが破壊される展開でなく安心
なるほど。
そう仰るところ、itukaさんの優しさが滲み出ているのだなぁって思いました。
ゆるりさん、こんばんは。
>配給会社が力を入れて
そうなのですか、実は最近劇場に行く回数も減ってしまっていて、本作もそれほど事前に知識が入っておりませんでした。
それが返ってよかったのかもしれませんね。私も公開前からアレコレ意図的に?騒がれてる作品はちょっと敬遠してしまいがちです。
キャメロン・クロウ監督、お好きなのですか?
調べてみたら、私は多分氏の作品で鑑賞済なのは『バニラ・スカイ』くらいかも。
「監督」だけでご覧になってみるのもいいかもしれません。
でも、、、先入観というのも侮れませんものね。
ちょっと時が経って先入観も何処かに行ってしまってから、ふと何処かでご覧になる(DVDででも、BSなどで)っていうのもイイのかもしれません。いずれにせよ、本作と出会いが良いものとなりますように。(*^_^*)
Jupiさん、こんばんは。
私も「ありえへん!」って思っていたんです。
細部は違えど、やはりかなり思いきった行動ですよね。だから、実話ベースと知って本作が気になったとことは否めません。
しかしそういうのを超えて(良い意味で)巧く仕上げられた一作であると鑑賞後に感じました。
「奇跡」の捉え方は人それぞれだとは思いますが、「ほんの一瞬でもアレは…」と思ったものですから。(*^_^*)
熊澤さんへは、機会がありましたら是非お越しになって下さいませね。
見てまいりました。見てよかったです。ありがとうございます。
魅力ある出演者達の力が大きな映画だと思いました。
ディラン役のコリン・フォード君の繊細な様子、
ロージー役のマギー・エリザベス・ジョーンズちゃんのクルクルと変わる表情、
エル・ファニングの透明感、
そしてちょっと存在感が薄いかなと思ったスカヨハも
キスシーンではさすがに肉食系女子の貫禄有りで。
もちろんマット・デイモンの魅力も。
あと、奇跡的に美しい最愛の妻の存在は忘れがたいですね。
そうそう、ベンジャミンのお兄さんもいいキャラやったし、飼育員とか調査員とか
キリがない位個性的なキャラクターばかりでした。
なんにせよ、笑いがある映画って良いですね。
後味、爽やかでした。
そっか〜、スカヨハは肉食系だったのですね〜。
あの倉庫の中での彼女は確かに獲物を捕らえて最も効果的な一撃を加える肉食動物さながらだったかも。でもあれで止めてくれて良かったです。ホッ。(*^_^*)
笑いのツボは私も自分と合っていた気がします。バターの段も面白かったです。
キャラの多彩さは実に愉快で、物語の展開を更にテンポよくさせてくれていたように感じます。
最後のあの人の笑顔が、例え幻だったにせよ(幻意外の何ものでもないのですが)、私はただただもう嬉しくて!
朝起きたら、すんなり晴れてるので「おい!」と思ってしまいました。
劇中で、何度か「キセキ」が拝めましたよね(=^_^=)
終盤の倒木で、誰かが下敷きになってなくて良かったです(⌒〜⌒ι)
TiM3さん、こんばんは。
>朝起きたら、すんなり晴れてるので
そうでしたね、確か100年に一度?の豪雨だったらしいのに。
しかし仰る通り、それも奇跡の一つであり、幸せへの軌跡の一つであったのでしょうね。
>誰かが下敷きになってなくて良かったです
ホントです。^^;
それじゃ一気に[暗転]ですものね。全てが無に帰す暗転・・・そう考えると「運命」って怖いですよね(しみじみ&恐々)。