元町映画館で『ビッグ・ボーイズ しあわせの鳥を探して』(デイビッド・フランケル監督)を観て来ました。
これって6月頃にシネマート心斎橋で上映されていたとか? その時はノーチェックでした。
「“バード”フル・コメディ」っていうキャッチコピーそのままに、たくさんの野鳥たちが姿を見せてくれました。
クスッと笑って、北米の美しい大自然に癒され、最後は幸せな気分になって劇場を後にできました。
それにしても、こんなに“とことん”愛せる対象があるって幸せなことだなぁ・・・いえ、時としてイタイけど。
story
「ザ・ビッグイヤー」、それは一年間に北米大陸で見つけた野鳥の数を競う大会の事。出場者は仕事や家庭生活に支障をきたすほどの時間と大金を注ぎ込み、一年間に40万キロ以上を移動して鳥探しに明け暮れる。実業家のスチュー(スティーヴ・マーティン)、やり手の建設業者で最高記録保持者のケニー(オーウェン・ウィルソン)、バツイチでフリーターのブラッド(ジャック・ブラック)の三人は、それぞれに悩みを抱えながら参加する。勝利を手にするのは誰なのか?旅は人生を変える冒険の旅となるのだろうか?

※story、画像とも映画情報サイトよりの転載です。
アメリカってつくづく面白い国ですね。
時々とんでもない(そして意味不明の)コンテストとかをやっていたりしますが、これもある意味とんでもない、クレイジーな大会です。劇中でいみじくも「アメリカ人は何でも“競争”にする!」って台詞がありましたが、まさにそのとおりですね。
でもそこは流石に「理想」を掲げる国だけあって「記録は自己申告制で写真などの証拠物件も不要」「優勝で得られるのは名誉だけ」っていうのは、いやはや、大したものです。
もともとはライフルで野鳥を打ち落しその数を競っていたのが「殺すよりも数える方が断然いい!」っていうことでこの大会が始まったという背景があるらしく、そこは心優しさを感じて賛同。
この大会、参加者たちの意気込みがとにかく半端じゃないです!
参加者同士の虚々実々の駆け引きや心理作戦は笑いを誘いますが、お金や仕事や家庭を投げ打ってひたすら鳥を追いかける姿には、笑いを通り越して唖然としてしまいます。
実際の参加者たちをルポした上での脚本というのだから実話ベースってことですよね、凄いです。
主演の三人、ジャック・ブラック、スティーヴ・マーティン、オーウェン・ウィルソン。
画的にも可笑しみを誘うキャスティングです。それぞれがそれぞれの思惑を内に秘めて見つめ合うショットが本当に可笑しいです。
大会の行方を追い描くだけじゃなく、三者ぞれぞれの人生が鳥を追い求める日々に絡めて描かれます。大会終焉とともに、それぞれ、三者三様の着地点に辿り着きます。
その辿り着く先はやや予定調和的ではありますが、その分、安心して素直に流れに身を任せて楽しむことが出来たと言えるでしょうね。
欲を言えば、あれだけの大自然を巡るロード・・・もっとじっくり景観を楽しみたかったかなぁ、などと思ったり。もっと大胆にダイナミックに切り取って見せて欲しかったと思う「一瞬の景観」もあり、ロケ地が贅沢なだけにちょっと勿体ない気がしました。
とは言え、
「出逢うチャンスは一瞬だ、鳥も、友だちも。」
「パスポートもなく飛びまわって、いろんなものを見ているんだ、鳥たちは。」
などの印象に残る台詞も散りばめられ、風変わりなシチュエーションを舞台にした喜劇映画ってだけじゃない、ほんわか心に残る好ましい作品に仕上がっていましたよ。

逝く夏を惜しみつつ、自宅ではジンをガンガン飲んでいる私ですが、こちらの画像は某店でのソウル・アルコール?日本酒と、酒肴ひねポン です。
ひねぽんと和酒、ゆるゆると盃を傾けるには最高のタッグですよ。
シネマート心斎橋では上映時間が合わなかったのでスルーしてしまいましたが、
気になってはいました。なんせ、このキャスティングですから。
制作にはベン・スティラーも関わってるという事ですし。
>参加者たちの意気込みがとにかく半端じゃない
ある意味クレイジーというか、他のモノを投げ打っちゃっても没頭する人たちでしょうか。
今の自分とは遠い所にいる人たちだからこそ、興味を覚えます。
劇場での鑑賞は見送ることになりそうですが、この先の楽しみにとっておきます♪
ゆるりさん、こんばんは。
はい、キャスティングが贅沢ですよね〜。(*^_^*)
アンジェリカ・ヒューストンの怪演(いつもたけど)もさることながら、私的にはJBのママ役だったダイアン・ウィーストにニンマリ、でした。
その他にも楽しい脇役陣がいましたよ、よろしければDVDででもご覧くださいね。
仰る通り、今の自分とは居を違えつつ何処か接点を見つめてしまう、そんな“何処か愛しい奴ら”が出てきます。機会がございましたら是非に。(*^_^*)