梅田TOHOシネマズで『最強のふたり』(エリック・トレダノ、オリヴィエ・ナカシュ 共同監督)を観ました。
ずっと拝見しているブロガーさん(ゆるりさん)の記事に触発されて。
佳き映画に出会え、観てよかったです、ゆるりさんありがとうございます。
story
車いすで生活している大富豪と介護者として雇われた黒人青年が友情を結ぶ、実話を基にしたお話。
不慮の事故で全身麻痺になってしまった大富豪のフィリップ(フランソワ・クリュゼ)は、新しい介護者を探していた。スラム出身の黒人青年ドリス(オマール・シー)は生活保護の申請に必要な不採用通知を目当てに面接にきた不届き者だったが、フィリップは彼を採用することに。すべてが異なる二人はぶつかり合いながらも、次第に友情をはぐくんでいき…。

※story、画像とも、映画情報サイトよりの転載です。
主演のオマール・シーの、真っ直ぐで力強い眼差しに吸い込まれるようでした。
彼の顔がアップになる度、モダンな建造物を思わせるようにうねった大きな鼻もとても美しい造形芸術のように感じられて。粗野だけど真っ直ぐで温かい心を持つ黒人青年に、スクリーンを通して知らず知らず心を掴まれていった私です。
言葉は(行動も)時として辛らつで容赦ないです。
フィリップの重度の障害を、ありのまま、見たまま感じたままに評するのは、婉曲な表現をする教育を受けていなかったというよりも、先ずフィリップを一人の人間として対等に見ていたからだと思うのです。ドリスだって黒人街の貧しくて複雑な家庭に育ち、それなりに過酷な人生だったわけですから。
「彼は私に同情していない」
ドリスを採用した理由をたった一言こう表現したフィリップもまた、それまでは抱いていたであろう使用人に対する上から目線を、ドリスに対しては捨てていたように思いました。
一般には (原題でもある)「UNTOUCHABLE」である事々がこの二人の間では何でもないことのように曝け出され、サンドバックのようにボコボコにされてポイッて何処かに放り出される、そんな感じでした、それは小気味よいほどに。しかしそれは、この二人だったから成立し得た事だったように思えました。
そう考えるとこの二人の出会いは「運命的」ですね。
互いが互いを強め、高め、やがては“最強のふたり”になるのですから。
Earth,Wind & Fire の名曲「September」とマセラティ、フェラーリの麗姿に彩られ、ユーモアと躍動感に満ち、湿っぽい説法とは無縁の演出でしたが、フィリップとドリス其々の人生で其々に抱えてきた苦悶が時として心に迫りくるシーンもあり、エンドロールには心の中で熱いものが込み上げてきたのでした。
特に最後の実在のふたりのカットには、運命の出会いって本当にあるんだなぁ・・・ってしみじみ。

まだ明るいうちの乾杯。
日本酒の微発泡をシャンパングラスで。
秋を迎えつつ、晩夏の「夏」をまだまだ感じています。夕酒は夏を名残るもの・・・でしょうか?
・・・・・次回記事は「裏社会の便利屋さんと売れない役者さんのお話」で。
アメリをこえて、世界で最もヒットしたフランス映画となった本作、日本でも絶好調ですね。そちらでも満席続出だったりしましたか?
運命の女神様のはからいはステキですねー。
微発泡日本酒もおいしそうで♪
10時30分からムカデ人間、、、じゃなくてムカデ競走と防災バケツリレー行ってきます(爆)
さすがにもう走れないので、ゆるい団体競技が気楽でいいです^^;
しかし、極端な決断をしたフィリップが大正解でしたね。
ある意味、フィリップがいちばんのばくち打ちだったかもしれません。
彼らの絆をみて希望をもらった気分でしたよ〜(笑)
こちらにおじゃまして、反芻して楽しんでいます。
そういえば「ミックマック」でオマール・シーを確認しようと思ったのに、
家にDVDが無くてガックリしてます。
(あると思いこんでたのも不思議ですが。。。。)
>モダンな建造物を思わせるようにうねった大きな鼻もとても美しい造形芸術のように
その感覚、わかる気がします。人も持つ力強い魅力が美醜を超えたというか。。。。
あっ違いました?!とにかく、ぺろんぱさんも彼に魅了されたのですね。
次回は、内田けんじ監督ですか♪
私も見るかもしれません。見たいです。きっと、見ます♪
かえるさん、こんばんは。
あのアメリを超える興業成績だったのですか!
それは凄い・・・私の観た日は満席ではなかったものの、結構な動員数でした。
こちらでは口コミで広がった感があります。
>運命の女神様
そうですね〜、やっぱりいますね、女神!(*^_^*)
>微発泡日本酒
たまには重くない日本酒もよいものでした。(*^_^*)
ムカデ人間、、、じゃなくてムカデ競走と防災バケツリレーは如何でしたか〜?(^^)
(「ムカデ人間」は、丁度今元町映画館でリバイバル上映中のはず。キョーレツな映画のようですね。^^;)
>極端な決断をしたフィリップ
はい、そうですね。フィリップの大器的な面は悟りの境地にも近いものがあったと言えるかもしれません。
>彼らの絆をみて希望をもらった
「最強」となり得る人と巡りあいたいものです(*^_^*)。しかしその為には自分も相手にとってそういう存在となれるよう、強くありたいものです。
私も『ミックマック』あったかなぁ〜と探していたのですが、こちらもなかったです、私もどうやら思いこんでいたようです。何ででしょうね、不思議です。しかし無いとなると無性に観返したくなってきました。
>違いました?!
いいえ、同じです。何だか発せられるオーラみたいなもの?を感じてしまいました。魅了されました。
内田けんじ監督最新作、観てきました。
拙い内容ですが思ったことを簡単にまとめてアップしました。
鑑賞前に読んで頂いても大丈夫な内容だと思います。楽しめました。そして、香川さんに惚れました。(*^_^*)
お互いの不足を補い合え、唯一無二の存在になる―。
それってやっぱり最強なんですよね〜♪
なぜかフィリップの気持ちに寄り添って観ていた気がします。なので、
あのラストは嬉しかったです。
あのシンプルさ、にフィリップは無意識に惹かれたのでしょうか、
余計なもののない真っ直ぐなドリス。かっこいいですよねっ!
私もフィリップの方に寄り添って観ていたと思います。肉体の状態(そこから波及する精神の状態も)は想像を絶するものだと分かりつつ、それでも人生に地雷はつきものだから。
乗り越えてイケるフィリップの未来が見えた気がして私も嬉しかったです。
ラストのドリスの笑顔は素敵でしたね。
ホント、かっこいいです!
しみじみ、いい作映画でした〜。(*^_^*)
ようやくコメント出来て、嬉しぅございます(=^_^=)
盗まれた卵が無事に戻って来て、ホッとしたものでした〜
(感想はそんだけかい!)
あの“たまご”、桁外れに高価な“お宝”だったみたいですね。世の中、想像を絶するモノが「在るところには在る」ようです。
しかしあのタマゴはフィリップの「思い出の品」だったわけだし、見つかって本当に良かったです。(^-^)