109シネマズHAT神戸で『白雪姫と鏡の女王』(ターセム・シン・タンドワール監督)を観ました。
当初はノーチェックの本作でしたが、ターセム監督の最新作と知り、急遽タイムテーブルを調べた次第で・・・。過去作『落下の王国』『ザ・セル』とも興味深かった監督です。
本作も衣裳デザインは石岡瑛子さんです。今年1月にお亡くなりになられましたが、本作が「遺作」だそうです。エンドロールに入る前に「石岡瑛子さんに捧ぐ」の文字が刻まれていました。改めまして、ご冥福をお祈りいたします。
story
幼いころに国王であった父を亡くし、邪悪な継母の女王(ジュリア・ロバーツ)によって城に閉じ込められたまま育った白雪姫(リリー・コリンズ)。ある日、舞踏会に忍び込んだ彼女は、そこで他国の王子(アーミー・ハマー)と運命の出会いを果たして恋に落ちる。だが、王子との政略結婚を狙っていた女王は、白雪姫を森へと追放。森で7人の小人と出会った白雪姫は、彼らと生活を共にしながら戦い方や知識を習得する。亡き父の国を守り、愛する王子を取り戻そうと彼女は女王に戦いを挑む。

※story、画像とも映画情報サイトより転載させて頂きました。
ターセム監督ということでもの凄く期待してしまっていた分、すこし物足りなかったかなぁと感じたところも無きにしも非ずでしたが、「The End」の文字のあとのエンディングの数分は、ターセム監督カラーが炸裂ですごく良かったです!はっきり言って、このエンディングの数分に一番心が躍りました、私。
そうは言っても、本来の白雪姫の“王子様によって救われる”のをじっと待つキャラクターから一転、自国と自分の未来を自分自身の手で切り開こうとする強さは新鮮で小気味よかったです。
“たおやめ”的なしおらしさより、自分の魅力を最大限に活かそうとする(ほんのちょっぴり)小悪魔的なところも現代的で、何より意思表示が明快で!<
「法的には私が王位継承者よ!」
「結末を変えるわ!」「これは私の闘いなの!」
(継母に)「負けを認めることが大切よ」
こんな台詞、昔々に読んだ童話にはなかったですよね、勿論。
真っ黒で逞しい眉毛と長い長い睫毛を持つリリー・コリンズ。この女優さんは引きの映像よりもアップの方が断然美しかったです。
7人の小人たちのキャラ設定も明確で、7人七様、楽しませてくれました。
コメディタッチの演出とはいえ、王子様が「ちょっと性格の悪い、ハンサムだけどおバカな王子」というイメージが最後まで拭えなかったことと、肝心の邪悪な女王を演じたジュリア・ロバーツが存外につまらなかったことが残念でした。初の悪助役ということなら、もっと徹底的に壊れて??欲しかったなぁって思いました。
終盤、リリー・コリンズ(白雪姫)が真っ赤なリンゴをかじろうとするシーンがあるのですが、思わず「絵に描いたように綺麗!」と溜息をついてしまいました。随分昔の映画ですが、『テス』でナスターシャ・キンスキーが野苺を口に入れるシーンで「なんて美しい!」と思ったことを思い出しましたよ。

この三連休の某日はウチ呑みの独り乾杯。
時々無性にジャンキーなものが食べたくなりませんか。(私は食べたくなります。)
少し前から気になっていた某コンビニ(パッケージに名前が出てますけど)での<かりかりダブルチーズ>をアテにスコッチ水割り(かなり)濃い目で!