2006年04月19日

シェリーの残り香と湯気の嵐

昨夜は北新地の某ダイニングBarでシェリー酒の飲み比べをしました。
北新地といえど、とてもカジュアルなバーでリーズナブルな料金も
魅力です。
シェリー酒ってどうですか。食前酒っていうイメージが強いですか。
そのお店には4種のシェリーがおいてあるのですが、最後にいただいた
「デルガド・スレタ・クリーム」なんかはダークな琥珀色でとろりと甘く、
食後酒にピッタリという感じでした。
(因みに昨日の4種)
   ラ・ヒターナ    ティオ・ペペ
   ナポレオン・アモンティリャード・セッコ
   デルガド・スレタ・クリーム

シェリー酒といえばスペイン・・・スペイン映画にはシェリー酒を飲む
シーンがよく出てくると聞きますが、私の記憶からはそんなシーンが
ちっとも引っ張り出せません。
観たものを挙げてみると・・・・
アレハンドロ・アメナーバル監督の『海を飛ぶ夢』『オープン・ユア・アイズ』、ホセ・ルイス・クルエダ監督の『蝶の舌』、ペドロ・アルモドバル監督の『トーク・トゥ・ハー』かな・・・。
なんか、監督の名前、舌噛みそうなのばっかりですね。
私が「よかったかなぁ」と思い出すのは蝶の舌とオープン・・・くらいでしょうか。

例によってエンドが早く、早々に帰宅した私は趣味の一つである
半身浴を始めました。(※注・深酔している時はしてはいけません。)
いつもの半身浴の友は文庫本ですが(※注・汗と湿気でボロボロに
なります)、昨夜は珍しくシンキング・タイム!でした。

先週のブログに「05年の映画をベスト5に絞るのは難しい」と
書きましたが、それを敢えてやってみたんですぅ。
やっぱり難しくて6本になってしまいましたが、結果は以下です。
(鑑賞日の時系列に挙げます。)

オペラ座の怪人     ジョエル・シュマッカー監督
オープンウォーター   クリス・ケンティス監督
カナリア        塩田明彦監督
故郷の香り       フオ・ジェンチィ監督
蝉しぐれ        黒土三男監督
キングコング      ピーター・ジャクソン監督

故郷の香りについては先週のブログで述べた通りです。
他、2本について今日は記してみたいと思います。

カナリア
 宗教団体の隔離生活から逃げだした少年が、様々な人と出会い、
 苦しみもがきながら自己の存在を見出していく。
 大人、そして社会への痛烈な批判。
 怖いくらいにきっちりとテーマと向き合う監督の眼差しを感じ
 ました。
 少年が立寄った飲食店で彼はショッキングなニュースを見てしまう
 のですが、そのテレビを投げ飛ばして壊してしまう場面があるん
 ですね。その店の店主は彼らに優しく接してくれたのに。
 特異な環境で母親とも隔離されて育った子は、そういう攻撃性を
 身につけてしまうのだなぁと、とても心に痛い思いをしたシーン
 でした。
 でもその少年、最後には自分のそれまでの生き方にちゃんと決着を付け
 ます。

オープンウォーター
 すごく初歩的な人為ミスでバカンスの最中に大海に取り残されて
 しまった夫婦は・・・・。低予算で撮られたけれど、その後サンダンス
 映画祭で絶賛を浴びたそうです。
 怖い・・・ジェイソンもフレディも出てきませんが、とにかく怖い
 です。実話を元に作られたというから尚怖いです。
 もう、これを観たら「青い海なんて大っ嫌いだぁー!」なんて
 青春していられません。
 まさに「本能に忍び寄る恐怖(映画コピー)」でした。
 危機管理として、とにかくパック旅行ツアーでは目立っていましょう。

以上、シェリーの残り香と湯気にまみれて考えた05年の6本
でした。
 

桜ノ宮.jpg

仕事で行ったJR桜ノ宮で、旧淀川から撮った散り初め桜です。
posted by ぺろんぱ at 17:56| Comment(2) | TrackBack(0) | 日記
この記事へのコメント
シェリー酒はお酒として飲むよりも、チーズフォンデュとかの印象が強いなあ。
あんまり、味わった記憶がないですなあ(^_^;)
今度、飲んでみよっと(^_-)-☆
Posted by NAMINAMI at 2006年04月20日 21:35
そうですね、フォンデュがあった・・・盲点(?)でした。
でも飲み物としても是非お試しあれ。
飲み比べ、おもしろいです(^^)。
Posted by ぺろんぱ at 2006年04月21日 09:08
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