2012年10月28日

中島みゆき 『歌姫』劇場版


  先日、ハシゴ鑑賞したもう一作は、梅田TOHOシネマズでの『 中島みゆき「歌姫」劇場版 』です。


<こんな内容>
 中島みゆきのツアーDVDの劇場版「歌旅 劇場版」に続く劇場版第2弾。
歌手・中島みゆきの集大成ともいえる映像を、3部構成で劇場公開用に編集した。『空と君とのあいだに』、『一期一会』などの代表作のプロモーションビデオ、『地上の星』などロサンジェルスの映画撮影スタジオを貸し切って行われたライブ『中島みゆきライヴ!Live at Sony Pictures Studios in L.A.』の映像、新曲『恩知らず』のプロモーションビデオや、2010年に東京国際フォーラムで21年ぶりに歌われた『時代』の未発表ライブバージョンを収録している。 ※内容表記は映画情報サイトより転載させて頂きました。


                      歌姫劇場版チラシ.jpg 映画チラシ
                      

収録曲は、
 1部 PV編
  『おだやかな時代』
  『見返り美人』
  『黄砂に吹かれて』
  『空と君のあいだに』
  『囁く雨』
  『愛だけを残せ』
  『一期一会』

 2部 ライブ編
  『この空を飛べたら』
  『地上の星』
  『土用波』
  『銀の龍の背に乗って』
  『この世に二人だけ』
  『夜行』
  『歌姫』

 3部 新規映像編
  『恩知らず』
  『時代−ライブ2010〜11−』

 
   心地よい興奮を抱いて劇場を後にしました。
この人の歌にはやっぱり人の心を打つ「力」があると、改めてそう感じました。

数日が経ってクールダウンした今、120分余りのフィルムを振り返ってみますと、第1部のPVのパートが長すぎた感はありますね。
PVは、歌詞の世界を現実的な映像でイメージを限定してしまうので、どうしてもみゆきワールドが損なわれてしまう思いがするのですよね。(第3部のPV『恩知らず』はライヴっぽくて良かったけど。)
映画版にPVは3曲くらいでよかったのではないでしょうか。

だから、やっと第2部のライヴ編に入ったときは思わず居住まいを正してしまいました。
やっぱりPVよりはライヴですよね。しかしこれはL.Aでの「スタジオライヴ」です。みゆき自身が「一期一会でもあるツアーライヴを完成形として一つの作品に残すのは不可能」と言っていて、「こういう形でなら」と提案したのがこのL.Aでの「スタジオライヴ」だったそうです。(チラシ情報)
スタジオライヴなので勿論観客の歓声も拍手もありませんが、それだけに、計算され尽くした舞台が完璧に展開していて、それはそれで良かったと思います。

熱唱はさすがの圧倒力。
欲を言えばもっと更なる大音量で包まれたかったですが、実際にライヴに行くのと違って、カメラによって様々な角度から映し出された「みゆきの姿」と共に歌の世界に浸れたのは幸せでした。

なんと言っても、昔から(そして、ファン歴30年超の今以てやっぱり)最も好きで愛する曲『歌姫』でライヴ編が締めくくられたことが感動的でした。

最後の最後、『時代』の歌詞が静かに心を撫でていきます。
気がついたら睫毛がうっすらと濡れていました。


       [千本]にて 白ワイン.bmp クール・ダウンの一杯?    歌姫.bmp 
↑映画情報サイトよりの転載です




posted by ぺろんぱ at 12:03| Comment(4) | TrackBack(0) | 日記
この記事へのコメント
先日はありがとうございました。
中島みゆきさん、いいですね。時代を超えて歌い継がれ、いつ聞いてもその時々の感性で思うことが違ってくる、って感覚が彼女の歌にはありますね。
ちなみに、私の家内のカラオケの十八番は、いまだに「悪女」です(^_^.)
Posted by Yoshizumi at 2012年10月29日 12:37

Yoshizumiさん、こんばんは。
こちらこそ先日はありがとうございました。

歌は聴く時に、その時その時の心情が反映されますよね。私も実は、『時代』は名曲ですけれど自分は今までそれを聴いて泣けたことは無かったんですよね。でも今回はなんだか泣けてしまって・・・それって私の中の時代の流れなんだろうなぁ…と。

奥様の十八番は「悪女」ですか。(*^_^*)
うっとりと聴いて、そして思いっきり拍手して差し上げてくださいね。
やっぱり、「悪女」含め、9番目のアルバム『寒水魚』はイイ曲いっぱいありましたよ。




Posted by ぺろんぱ at 2012年10月29日 20:35
こんにちは。
書いていらっしゃる様に
ライブでは席によって観られる景色が限定されますが
カメラによって広い視野で、しかもアップも観られるというのは
ライブとは違った味わいが楽しめますよね。

>人の心を打つ「力」があると

特に「力」のあるアーティストなれば尚更、迫力もあったことでしょうね。

>歌詞が静かに心を撫でて
>睫毛がうっすらと濡れて

ぺろんぱさんの表現から、満喫されたご様子が伺われました。
その後の一杯もさぞ美味しかったことでしょう(*^^*)
Posted by あぶく at 2012年10月31日 11:41

あぶくさん、こんばんは。

書いています通り、前半のPVのパートはちょっと(ファンといえども)残念でしたが、後半は満喫できました。

実際にこのツアー時に大阪公演に行きましたが、皆さん実にきちんと大人しく(というか、皆さんそれぞれがそれぞれの心の中だけで)想いを高めておられるのが印象に残りました。
私は結構スイングしてしまうタイプなので、今回の映画でも身体が揺れてて後部座席の人にはご迷惑だったかなぁ、と。(^_^;)

そういえば、すぐ後ろの御方は結構ご年配の男性お一人でのご鑑賞でした。
NHKのプロジェクトXで『地上の星』に涙した年代のお方なのかなあと思ったりしていました。(*^_^*)



Posted by ぺろんぱ at 2012年11月02日 19:07
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