週末は土曜に『ヘアスプレー』(アダム・シャンクマン監督)をHATシネマズ神戸で。何だか元気をもらえそうな映画だったので観に行きました。
メジャー館での上映作品は久々だったので、そこは「封切初日でも上映時間直前に行ってもダイジョーブ!」の映画館、HATシネマズ神戸を迷わず選択・・・そして、しっかり自分好みの座席の位置をキープできてゆっくり鑑賞できました。
でもこの手の映画はそこそこ混んでる方が観客が一体になって楽しさを共有できていいのかもしれませんね。思わずぷぷっと吹き出してしまう台詞にも周りが“シ〜ン”としてちゃ気まずかったりして。(^_^;)

story
ジョン・ウォーターズの同名カルトムービーを基にした大ヒット・ミュージカルを映画化。人種差別が残る60年代のボルチモアを舞台に、外見を気にしないビッグサイズのヒロイン、トレーシーが活躍する。監督は『ウェディング・プランナー』のアダム・シャンクマン。ヒロインの母親役で大胆な女装姿を披露するジョン・トラヴォルタを始め、新旧豪華キャストの歌とダンス、さらには60年代を再現したファッションもお楽しみ。
おしゃれとダンスに夢中な女子高生トレーシー(ニッキー・ブロンスキー)の夢は、人気テレビ番組「コーニー・コリンズ・ショー」のダンサーになること。ある日、番組のオーディションが開催されると知ったトレーシーは、自分と同じく大柄な母親エドナ(ジョン・トラヴォルタ)の反対を押し切り、オーディションに参加する。 (シネマトゥデイより)

ミュージカルなので当たり前かもしれませんが、歌と踊りがノンストップ的に楽しめます。
一言で言えばとっても楽しい、ヒロインのニッキー・ブロンスキーが新人とは思えないキュートな笑顔の存在感と歌声で魅せてくれます。
ただ、「歌とダンス」ということでもっと飛び散る汗と湧きあがる高揚感が欲しかった感はあります。高校生世代の子達がメインなので同じ“ノリ”でついて行けなかったところもあたのでしょうか。
けれど爽やかな笑顔とカラリとした笑い、人種差別に立ち向かう真っ直ぐな想いを(重いテーマであるにもかかわらず陰湿さを感じさせず)正統的な直球勝負で届けてくれたところはとても良かったのじゃないかと思います。
私が注目したいのはむしろ大人達?ですね。配役の妙を感じました。

先ずお約束の男優の母親役、ジョン・トラボルタ。
※この作品は舞台から映画から全て、母親役は男優とすること、そしてヒロイン・トレーシーには新人を起用する事、がお決まりとなっているそうです。
肉襦袢を身に付けて特殊メークで屈強な顎とエラを持つトラボルタの顔がすっかりエドナママ(体格は超ビッグだけど心は結構繊細)になっていますが、彼?彼女?のダンスシーンは見ものです。さすがはサタデーナイト・フィーバーで鳴らしたトラボルタです。度派手!にもっともっとエドナママのダンスシーンが観たかったほどです。この人は考えてみたら息も長く芸域も広い俳優さんですね、いやはや参りました。
それからエドナの夫役、クリストファー・ウォーケン。
端正な顔立ちなのにブッキッシュ、そしてその不気味な顔でジョークを連発されたらもう“向かうところ敵無し”ですよね。
以前観た映画『もしも昨日が選べたら』でのブッキッシュさには負けますが、今作でも妖しげなオモチャ屋のオーナーとして余すところ無くその魅力を全開しています。
そして厭味な「敵」役のミシェル・ファイファー。
この人大好きなので、嫌な役なのだけど(それこそ本当に嫌な男性プロデューサーオヤジと渡り合って仕事してる点では私は高評価したい女性と思えます。差別意識丸出しなのでやっぱり所謂悪役なのですが。)高露出度で出てるのが嬉しかったですね。
トラボルタママと彼女が火花を散らすシーンは笑えます。

黒人、チャイニーズといった有色人種差別やユダヤ系をはじめとする民族差別に、“超おデブ”というある意味マイノリティー視される女の子が「歌とダンスを愛する気持ちは皆同じ!」「差別なんてナンセンス!」と楔を打ち込む様子は観ていて小気味よい感じです。
トレーシーじゃない女の子がクイーンに選ばれるところも“良い意味での”肩すかしを食らったようで粋な展開でした。もうちょっとクイーンに選ばれた子のダンスシーンの見せ場が欲しかったですが、あくまでヒロインはトレーシーだからそれはそれでいいのかもしれませんね。
ラストは、オリジナルはどうあれ、「みんな歌とダンスが大好き!」というテーマに則って、ミシェル・ファイファーとブリタニー・スノウ演じるあの厭味な母娘も一緒に皆と共に踊りに加わって欲しかったなぁというのが最後の希望でした。
そうだったら多分もっとハッピーな気分で劇場を後に出来ただろうと思います。

でも何にせよ「前向きに!」っていう精神はいいことですよ。太っている事だって“他と同じじゃない”ってことでそれは「個性になる」のだとね。
昨日は恒例化している猫の検査通院で、某検査数値が好転ならぬ悪化・・・ダークサイドに陥るところでしたが辛うじて?救われました。
何にせよ前向きに、トレーシーやエドナのように食べる事も前向きに、そして飲む事にも前向きに!(←見え透いた流れ)
この日は秋の味覚を知人から二品頂戴していたので、「これには和酒かしら」とデパートで小鼓・純米吟醸を買って帰りました。


秋の味覚その@ <丹波の黒豆の枝豆>
これは毎年いただいております、枝豆好きの私も呻る、ほっくり大粒の豆香の高い美味しい枝豆です。硬めに茹でて焼き塩をふっていただきました。
秋の味覚そのA <栗の渋皮煮>
こちらは東京の友人の手作りです。大粒の栗を渋皮ごとじっくり煮込んであり、栗本来の甘味を邪魔しない程度のほのかな甘味が施されています。
小鼓・純米吟醸は最近お気に入りのミニボトルで。デザインがとっても可愛いボトルです。量も可愛いので一本では終わりませんが。
深まりゆく秋に乾杯、ですね。(←ベタな〆方 ^^; ・・・お後がよろしいようで。)
あと、大阪での舞台版を観ました。
気になるのは「拍手測定器」の登場と、後半に出て来る怪し気なカウンセリング先生の存在でしょうかね。
クイーン・ラティファは、ある意味「らし過ぎる」起用なのでしょうねぇ・・(・ω・)
※ジョン・ウォーターズ監督の「カメオ出演」は分かりましたか??
そうなのですよね、TiM3さんのブログで少し前にオリジナル映画と舞台の記事を拝見していました。
オリジナル版と比してどうなのか、興味深いところです。
>「拍手測定器」の登場と、後半に出て来る怪し気なカウンセリング先生の存在
思いだしてみるにそれらしきものの登場はなかったような気がするのですが・・・。
主演の女の子がとってもキュートで新人とは思えぬ魅力だったので、何だかクイーンを取れなかったのが残念でした。
歌声が凄く素敵な女の子です。
>※ジョン・ウォーターズ監督の「カメオ出演」
そうなんですよ!それ、情報でキャッチしていたのにジョン監督の顔を確認して心に刻んでおくのを失念しておりまして、鑑賞時には分からなかったのです(T_T)。
でも今日ネット情報で分かりました!
ほんの一瞬ながら、とんでもない役で出ておられます!そこだけもう一回観たいくらいです!あぁ、惜しいことをしました。
オープニングからハッピー気分になれるミュージカルでしたね。
ニッキーの笑顔を見ていると、こちらまで笑顔が伝染...楽しかったです!
キャスティングも最高じゃないですか?
ママ・トラボルタとパパ・ウォーケンも良かったですね〜
そうそう!ぺろんぱさんが書かれているように、
セレブ母娘もラストは一緒に踊って欲しかったです。
ところで、行ってきましたよ〜例のお店へ!(o^^o)ノ
素敵なお店を紹介して下さり感謝感激!!ありがとうございました。
雰囲気もいいし、とにかく美味しかったです!ランチでパンが食べ放題でしたが、お次は南京町の豚まんが待っていたので4つで我慢しました(笑)
ほんと、映画館の隣なんですね!ぺろんぱさんもあの劇場で鑑賞されるのでしょうか♪
あ!猫ちゃん大丈夫ですか?お大事に...
神戸に来られていたのですね。少し前に貴ブログにお邪魔して「お休み」の記載に「あぁ、仰ってた神戸旅なのね」と思っていました。でも律儀にあのお店に行って下さったのですね・・・恐縮、そして感激・・・ありがおうございます。(隣の)神戸国際はまだ新しい映画館で気持ちいいですよ。
ヘアスプレー、もう少し若くてハジケテいれば私ももっともっとトレーシーと同じように楽しめたかも知れません。(^^ゞ
>でも何にせよ「前向きに!」っていう精神はいいことですよ。太っている事だって“他と同じじゃない”ってことでそれは「個性になる」のだとね。
そうですよね、やっぱり前向きの映画って勇気つけられますよね。
(中々そう思えないので)私もいつも心がけています。
こんな前向きの映画は見たいですが、メジャーな映画館は一杯だろうなぁ、やっぱりHATシネマズ神戸かな?
PS お酒のミニボトル、グリーンだったので思わず、私の愛飲するミネラル・ウオーター達、ペリエさん、ソーレさんを思い出しました。
私もどっちかというとネガティブな人間なので「前向き」という言葉を心がけたいです。
>やっぱりHATシネマズ神戸かな?
いいですよぉ〜いつでもすいてます。(^_^)
ペリエとソーレ、愛飲されているのですね。
体内浄化によさそうですね。
ソーレというのは知らないですね、今度探してみます!
元気をもらって良かった。
> ミシェル・ファイファーとブリタニー・スノウ演じるあの厭味な母娘も一緒に皆と共に踊りに加わって欲しかったなぁというのが最後の希望でした。
確かに、楽しい映画だから、厭味な母娘もやっぱりハッピーで終わって欲しいですね、納得。
楽しくハッピーな映画というのはやっぱりいいですね。
主演のニッキー・ブロンスキーちゃんを、一昨日某映画雑誌で見ましたが、凄くキュートでした。役柄的には制限もあるかも知れないけれど、今後の活躍に期待したいです。