やっと会えましたよ、ダニエルボンドに。
なにしろ、オフィスのFMラジオから思い出したように流れるアデルの「スカイフォール」を耳にする度に心がダニエルボンドに飛んでしまって仕事が手につきませんでしたからねー。(こう書くとまるで日頃は脇目もふらずバリバリ仕事してるみたいですね。 してません。)
というわけで、観てきました、『007 スカイフォール』(サム・メンデス監督)。
story
MI6のエージェントのジェームズ・ボンド(ダニエル・クレイグ)は、NATOの諜報部員の情報が記録されているハードドライブを強奪した敵のアジトを特定し、トルコのイスタンブールに降り立つ。その組織をあと少しのところまで追い詰めるも、同僚のロンソンが傷を負ってしまう。上司のM(ジュディ・デンチ)からは、敵の追跡を最優先にとの指令が入り、後から駆け付けたアシスタントエージェントのイヴ(ナオミ・ハリス)と共に、敵を追跡するボンドだったが…。

※story、画像とも、映画情報サイトより転載させて頂きました。
ボンドの後ろ姿が美しいです。
孤高なそのシルエットにあらためて惚れ直しました。やはりこの孤高なる美はダニエル・クレイグ演じるボンドならではのもの・・・と、ダニエル贔屓の私はそう断言しつつ、143分、食い入るようにスクリーンを見つめ続けたのでした。
「元・MI6」という異色(あらゆる意味でどんな悪役も常に異色ではありますが)の本作の悪役(ハビエル・バルデム演じるシルヴァ)がエディプス・コンプレックスを背負ったサイコパスのような描かれ方であったのは、経年の女性であるMの死につなげるには相応しい設定だったのかもしれませんね。(いきなりのネタばらしですみません。)
本作は大きくMの内面に迫った作品でもありました。私はあの遺品の小箱の中に秘密が隠されていて、実はMはどこかで生きているのじゃないかと思ったりもしていたのですが、どうやら死は完全な死だったようですね。
新生Q(中々のキャラ、中々のハンサム!『パフューム』に出ていたベン・ウィショー!)が世界中にネット操作の網を張り巡らせるわ、フル装備のアストン・マーチンDB5も登場するわ、異次元のようなダブルオー・ワールドを見せつつ最後はひたすら原始的手段での戦闘が展開するのは、人間の、個人対個人の(奇しくもMがそのような台詞を口にしていました)、「生身の闘い」を感じさせてくれて興味深かったです。
今回の闘いは組織を超えた個人の私怨が根底にありましたからね。
だから、ボンドも自身のルーツを辿り、彼が心中に隠していたもう一つの「個」「己」と対峙しながら死闘を繰りひろげた後半のスコットランドでのシークエンスは、シルヴァ、M、そしてボンドそれぞれの「個」に迫ったいう意味において深かったなぁと思うのです。

冒頭のカーチェイス(相変わらず他人の車、他人の事情はお構いなし)、列車上での死闘、ゴージャスな美女(やっぱり薄幸薄命。メイクを落とした顔の目元が『カジノ・ロワイヤル』のヴェスパーに似ていて胸にぐっと込み上げるものがありました)、サイコで不気味な悪役、Mの大義と正義そして運命、等々、非常に見せ場が盛り沢山ながら、やっぱり最後はボンドの心と肉体のしなやかさが光り、次回作のボンドへの期待に胸が膨らむ一作なのでした。
そうそう、映像美も。
上海の高層ビルで、華やかなイルミネーションを背景に浮かぶ闘う男たち二人のシルエットは画的に美しくcool!で思わず息を呑みましたよ。

さて、ボンドといえばマティーニですね。

この画はマティーニじゃんくて単なる「イギリス」繋がりと「ジン」繋がりで、とある日の北新地サンボアBARでのジンライムです。
嗚呼、美味しいマティーニが呑みたいです。
未見なのにお邪魔致しますことをお許しください。
ぺろんぱさんはダニエル様贔屓なのですね♪
長く続いているシリーズ、私の初ボンドは大学時代のデートでした(笑)
どの作品かは歳がバレるので内緒ですが(´艸`)
今回はアクションだけではなく、心理戦も有りなのでしょうか?
興味が湧いて来ました。
そしてマティーニ♪ 文字を読むだけで喉が鳴ります〜
ワタシの中ではショーン・コネリーそのものがジェームズ・ボンドでした(過去形)
彼が傷ひとつなく最後まで紳士的に振舞い
美しい女性をみたら必ず手に入れるという、男の願望をみごとに演じていたのですが
やっぱりどこかウソ臭い(爆)
Mから罵倒されるボンドなんてダニエルくらいでしょうかね。
こういう人間臭い部分があってこそ身近に感じられるんだと思うんです^^
Mはジュディ・デンチしか考えられないと未だに否定してるワタシです(苦笑)
マティーニ、私も自分で書いててどーにもこーにも呑みたくて仕方なくなってきました。
シェーカーはウチにあるのですけど今はジンが(ベルモットも)ありません。そうそう、ボンドの好みは本来のステアじゃなくてシェイクして作るマティーニなのですよね。嗚呼、どっちにしても、早速どこかでマティーニを呑もうと思います。
さてさて、あぶくさんの初デートは007だったのですね。(*^_^*)
ダニエル・クレイグ版ボンドになってから三作目、どれも良くも悪くも人間味を感じるボンドになっていると思います。それ以前のボンドとは明らかに一線を画すという感じです。(私はそれほど007シリーズに精通しているわけじゃですが。)以前のイメージを好まれる方もいらっしゃると思いますが、私は『カジノ・ロワイヤル』に魅せられましたので。よろしければ『カジノ…』を一度いかがでしょうか。(*^_^*)
そっかぁ〜!! あれは男性の「願望」の姿だったのですね!(*^_^*)
>やっぱりどこかウソ臭い(爆)
そうですよね、もともとはコミックなのですものね。ようやく「ダニエル・クレイグ版で実写になった」と私の友人も評しておりました。
>Mから罵倒されるボンドなんて
ボンドの方も心理テストで「M」といえば「ク●バ●ァ」、とまで言ってましたもんね。
しかしそれゆえの「絆」が二人の間にはあったのですよね。
私もジュディ・デンチがMというのが最も印象に残っていますので次回からどうなるのかと。
あのワンちゃんの置物、お湯をかけたらジュディMになるとか・・・・・なりません!! (^_^;)
007シリーズを初めて映画館で見ました。
(最近「カジノ・ロワイヤル」をTVで見た位です)
ベン・ウィショー目当てだったんですが、
ダニエル・クレイグが格好よすぎない感じで好感が持てます!
歴代のボンド役の俳優さんは、どーもやにさがった感じで
生理的に受け付けかったんですが
そういうイヤラらしい感じも全くないし。
今作はやはり原点回帰みたいな部分も出してはったんでしょうか?!
ハイテクだけじゃない、クラシックな良さがあったような気がしました。
ぺろんぱさんがおっしゃるように、その映像美には驚かされましたし。
正直、先入観でちょっと軽く見てたんですが、アメリカ単独制作の
映画とはちょっと違うセンスの良さみたいなものを感じました。
アデルのお腹に響くような歌声も
この映画にはよく合ってて、素敵でしたね。
この記事でゆるりさんのコメがいただけるとは意外で、それだけにとても嬉しいです。(*^_^*)
私も007を劇場で観たのは、ダニエル・ボンドの三作を除いて一作か?と記憶しています。
今までのボンド像とは一線を画するダニエルボンドは、私にとって驚きでした。『Jの悲劇』で初めて知ったダニエル・クレイグに惹かれて、その後のこのシリーズの主演情報に「果たして大丈夫なの?」的な心配もあったものの、独自のボンドイメージを見せてくれた思いでした。(往年の007ファンの方々からはお叱りを受けるかもしれませんが)
>原点回帰
そうですね。
それだけに、一旦リセットされたかのような本作のあと、次回作の方向が気になります。
アデルの歌声、いまだに脳内リフレインなのですよ、私。
やっと鑑賞、記事アップ、お邪魔コメントがこうして(=^_^=)叶いました〜。
本作、やっと「オカンから卒業」かなと思いきや、最後までオカンに翻弄されてました(⌒〜⌒ι) ←何とか「オカン断ち」とはあいなりましたが・・
「スカイフォールって何なの?」って点も、描かれ方が断片的過ぎて、期待したほどにはワクワクもスッキリもウルウルもしなかったです。
もう少しノーテンキなボンド像が好きなワタシは・・ダニエルボンドの続編よりも、ジョニー・イングリッシュの続編に期待してしまったりしてます(=^_^=) ←おい
こちらにもお越し下さり嬉しいです。(*^_^*)
>何とか「オカン断ち」と
そうですね、しかしそれって強制的断たれ方で・・・何とかほかに道はなかったんでしょうかね。(^_^;)
くどいようですが、私はあの犬のオブジェにお湯をかけたら「あ〜ら不思議、なんとMが、、、」なんてことになるのじゃないかと・・・なりません!!!
仰るとおり、スカイフォールの意味するものは私にはちょっと取って付けた感も無きにしも非ず、でした。もう少し掘り下げてくれてもよかったかなぁと。
それでも私はやはりダニエルボンドを慕い続けます〜(そのためにも今後もあまりボンドガールに翻弄されないで欲しいところです)。
>ジョニー・イングリッシュの続編に
ビーンさんですね。
私の知る人の中にローワン・アトキンソン似の人が二人います(いずれも日本人)。一人は公然と、もう一人はこっそりと、ビーンと呼ばれています。(*^_^*)
いいですよね、Mr.ビーン。