
1995年7月13日没 享年44歳

先日友人に「シネマで乾杯!っていうブログを書いてるんだけど」と話すと「えっ?死ぬまで乾杯?」と聞き返され、別の友人からは「ハンドルネームのぺろんぱってゲロッパの間違いじゃないの?」と言われました。
このような心温かき友人に囲まれて日々幸せに暮らしている私です。
(私はアル中か・・・・(-_-;))
「ぺろんぱ」というのは、私の大好きなフィンランドの監督アキ・カウリスマキの映画の常連的俳優だった故・マッティ・ペロンパー(写真上部・上)の名前から(勝手に)拝借したものです。
独特の風貌に、何処か哀しみをおびた「諦念」すら漂う眼差し。
カウリスマキ監督の映画にはなくてはならない人でした。
私が始めてマッティ・ペロンパーをスクリーンで見たのは、アキ監督の作品を日本に知らしめる皮切りとなった作品『レニングラード・カウボーイズ・ゴー・アメリカ』
「最果てのツンドラ地帯に住む世界最悪のロックバンド、レニングラード・カウボーイズ。極悪マネージャー、ウラジーミルは一攫千金を夢見て彼らを引き連れアメリカへ向かう・・・(映画コピーより)」というロードムービーです。マッティ・ペロンパーはこのウラジーミルを演じています。
アキ監督の映画には、失業、貧困、病気といった世の中にある不幸せと不条理さをシリアスに描いたものと、同じ題材でもドライなコメディー感覚で綴ったものとが有りますが、これは後者のほうで、マッティ・ペロンパーの口を一文字に結んだ硬い表情も劇中では却っておかしみを誘っています。
44歳はあまりに若すぎる死です。死因は表向きには語られていません。
もうアキ監督の手で彼がスクリーンに撮られることはないのだと思うと悲しいです。
彼が出演していないアキ監督作品も勿論有りますが、出演作の中では『ラヴィ・ド・ボエーム』
この映画についてはまたこんどゆっくりお話ししたいと思います。
ところでこのレニングラード・カウボーイズは実在のロックバンドで、CDも何枚か出し(うち1枚、写真上部・下)、二度ほど来日してライブも行いました。
とさか頭にペンギンブーツといういでたちのキテレツなロックバンドですが、私は二度ともライブに足を運び、玉葱シスターズ(脇をかためるダンサー)と共に歌い踊ったのを思い出します。当時のヴォーカル、ヨルマ・マルヤランタ(多分そんな名前)が大好きでした。
まだ活動しているなら是非再来日して欲しいです。
映画ではこのレニングラード・カウボーイズは最後にメキシコに着き、ヤンヤの喝采を浴びる演奏をします。その成功を見届けるようにサボテンの向こうへ一人黙って立ち去っていくウラジーミル。
このサボテン、奇妙な事に根元に蛇口が付いていてそこからお酒(多分テキーラ)が出ます。(ここから少しお酒の話へ)
生(き)のままで飲むテキーラも美味しいのですが、これを使ったカクテル・マルガリータは私の大好きなカクテルの一つです。
テキーラ・ホワイトキュラソー・ライムジュースというレシピ。
ホワイトキュラソーにはコアントローを使うのがいいです。
このコアントロー、お菓子作りにも時々使われますが、食後のデザート酒としてそのまま飲んでもオレンジの果皮の香りが口中にとろ〜りと広がり大変美味しいです。
私はどちらかというとストレートでテキーラをぐいっっと飲むほうが好きですけれど・・・。
マッティの亡くなった7月13日は彼を偲んでテキーラを飲むことにします。

猫の肉球。
猫の肉球には宇宙が詰まっている・・・byコペルニクス(嘘です)
ってあれはけろんぱか・・・(^_^;)
それにしても、ロックで踊るぺろんぱさんって想像できない・・・
熱唱は聴かせてくれます!
先月、M・ペロンパー命日だなぁと
あちこちうろうろしてましたら、
ぺろんぱさんのお部屋に行き当たりました。
お名前が…そのままま…(笑)
命日なのに大喜びしてしまいました。
それに敬愛する映画監督。
ここもびっくり。ほぼいっしょ…
その時点で、まぁなんて…って、ほろ酔い…?
それこかちょこちょこ、お邪魔させてもらってます。
映画の感想、コメントって、難しいです。
特に感動してしまうと、
ただただ、よかったよかった素晴らしかった…だけ。
でも、ここにぺろんぱさんのファンがいますことお伝えしたく、
猛暑ですし、ちょっと、ぞくっとしていただければお酒もまた美味しいのでは…
などと思って思い切りました。
これからも、
楽しみにしています。
真実さんもアキ監督、そしてマッティ・ペロンパーのファンでいらっしゃるのですね。
お知り合いになれてとても嬉しいです。
こんな拙いブログですが、見つけて下さって、そしてコメントを残して下さって感謝しています。
私の書く感想は独りよがりなもので冴えないページばかりですし、真実さんの仰る「特に感動してしまうと、ただただ、よかったよかった素晴らしかった…だけ。」というのこそ一番素直で正直な感想なのだと感じます。
これからもできるだけ素の気持ちを綴っていきたいと思いました。
ぞくっとするよりも、心が温かくなりましたよ、ありがとうございます。
これからもどうぞ宜しくお願い致します。
PS.真実さんのリンク先に飛んでみましたがサイトに辿り付けませんでした。よろしければ今度、再度貼り付けてみて下さいね。
実は、こうやってブログにコメントを入れるのは、ほんとに人生初の快挙です。
>独りよがりなもので…なんてそんなことありません。ぺろんぱさんのお話しはとても包容力があって、読んでいて気持ちがよいです(変な意味じゃないです。^_^;)
アキ監督作品は、BS2で偶然見た「過去のない男」。『…??』から始まったのですが、ぐんぐん入り込まれて、すっかり感情、鷲掴みにされてしまいました。これ、初恋のアノ感覚に近いです(笑)
全部は観てないのですが、「ラヴィ・ド・ボエーム」のM・P好きです。
無表情とは違うんですよね。
細かくて、あまりに細かくて、微細に動くから見てわからない、
多彩な表情の変化が震動で伝わってきます。
この話しはまた、随所にふフっと笑えるどツボに直撃的なギャグ?があって、
思い出し笑いにも断トツな可笑しさです。
台詞が少ない分、際立つ会話のふんわりとした優しさが伝わってきて、
愛する人へその想いを、彼女の心の内側へ注ぎ込んでいくような眼差し…、
ほんとうにほんの少しのM・Pの笑みに心打たれました。
アキ監督の作品を観ると、妙な勇気も沸々と湧いてきます。
難しいことはない…
あなたが好きだから、とても大切。
伝えることも簡単。
『愛している』と見つめたらいい…って。
犬の眼差しにも人の感情に絡めてしまいますよね。
ボードレールとロドルフォ…M・Pの肖像画、絵の具の色彩で見てみたい、
何よりほしい…と思いました。(*^_^*)
映画はこの頃は、ほとんどレンタルDVD鑑賞です。劇場…よいですよね。
すっぽりくじらのお腹の中…さあ、始まる大冒険!あのわくわく感。
暑い日々もちょっとひと段落でしょうか(甘い?)
でも、猫ちゃんの顔、じーっと見てると涼しくなりません?
肉球大好きです。
お返事ありがとうございました。
こちらこそごめんなさい。初回のコメントで「真実」さんのお名前のところがハイパーテキストになっていたので、きっと何かのURLを貼って下さっているのだろうと思ってしまって・・・すみません。
真実さんの“人生の快挙”の一つに拙ブログへの投稿を加えて下さり光栄です。どうぞこれからもいらしてくださいね。(*^_^*)
アキ作品は、そうですか、「初恋の感覚に近い」ですか。(*^_^*)いいご表現ですね、同じファンとして嬉しいです。
私も『ラヴィ・ド・ボエーム』のマッティは大好きです。これはアキ作品の<MY BEST 3>に入ります。(BEST1かも)
仰る通り、マッティ・Pの表情は「微細な動き」ですよね。
そしてあの眼差し・・・何といっても彼の魅力はそれでしょうね(私にとっては、です)。
>妙な勇気も
なるほど、です。とても素直なご表現なので、読ませて頂いていて清々しいです。
私もあの肖像画、欲しいです〜!(*^_^*)
ウチ猫は窓外に広がる空を見上げている時の表情にハッとさせられることがあります。誰かの言葉を借りれば「彼(猫)なりに哲学してる」って感じでしょうか。
肉球は、時々セクハラよろしく??触りに行きます。^_^;
どうぞまたお越しくださいね。ご丁寧なコメントをありがとうございました。
ところで、、、
「すっぽりくじらのお腹の中」って真実さんの造語ですか!?
とても素敵です。
「コメントを書く」欄にメアドを入れてその下HPアド欄に”ありません”なんて入れたから…(笑)(ってごまかす)ごめんなさいでした(^_^;)
M・Pの写真を「すてきなのよ」って誰に見せても、たいていは”どこが?”。
で、あらためて写真は停止しているのだと、当たり前のことなんですが分かってますます彼の魅力を再認識しました。私が彼を知った時はすでに他界されていました。見知らぬ国の映画俳優さんの早い死を悲しく、残念に思ったことは初めてでした。毎年、命日になると『今年で・・歳』と思って、存命ならあの顔に皺がこんな風に入ってなどと、妄想回想して冥府をお祈りしてしまう俳優さんです。(M・Pは特別ですが、映画観る度に好きな俳優さん増えて、気は多いんです。^_^;)
遠い?昔、タルコフスキー監督『鏡』を劇場で観た時、波にもまれているような体のうねりを感じました。自宅鑑賞では体感できない、劇場だけのその感覚、船に乗ってるようで少し違う、水中に潜った時の音が曖昧に遮断されたあの感覚、でも、呼吸できないと死んじゃいますので、くじらのお腹の中がたぶんこんな風かしらと思って(大きさも)。それから、劇場へ=くじらのお腹の中へ、となりました。でもくじらもいろいろで、やる気のないくじらもいます…よね?
>「彼(猫)なりに哲学してる」
同感です。猫は哲学するんです。あの顔、あの表情…そうとしか思えません。
ぺろんぱさん、いつもいっしょで羨ましいです。
85年公開の『銀河鉄道の夜』。キャラクターを猫の姿に擬人化したアニメ作品。
今見ても、いきいきと猫達…感動します。(映画館で観たかったです。)
お話しにもよく登場しますが、猫の好きな宮沢賢治、絶対、喜んでると思います。
ますむらひろしさんの描かれる猫(特にひでよし)大好きです。
コメント入れてほんとよかったです。いつも、打って読み返して「……」、で削除。(笑)
昨今の猛暑、室内外の激しい温度差の繰り返しで、たぶん、頭の栓がいくつか溶けてしまったせいかもしれません。(^^)打ってそのまま”書き込む”クリックしてしまいました。
酷暑もたまにはよいなあと…。?
最新の映画は観れてないので、ぺろんぱさんの過去ログ映画に、お邪魔させて下さい。m(_ _)m
お気に入りリンクも楽しまさせてもらってます(^-^)
私も好きな俳優さんは多いです。はい、実は私も気が多いんです。^_^;
マッティ・Pのお顔は、まあ正直言って余り一般ウケするビジュアル&雰囲気ではないのでしょうね。
でも、“爽やかな笑顔が似合わない人”っていう好きな男性の私的基準を軽くクリアしている(クリアどころか頂点を極めてる感アリの)点で、やっぱり唯一無二の俳優さんであります。(^^)
今後、彼の命日には真実さんの存在を思い出して真実さんとのバーチャル乾杯を楽しませて頂きますね。(*^_^*)
タルコフスキーの『鏡』ですか。
「波にもまれているような体のうねり」とはまた佳きご表現ですね。真実さんの感性、素敵です。
「くじらのお腹の中」はとっても気に入りましたので、「真実さん作の詞」として友人に紹介させて頂きたいです。
>ひでよしという名の猫
「アタゴオル」?っていう作品ですか??
実は知らなかったんです、私。なので近々にチェックしたいと思います。ご紹介をありがとうございます。
昨今の猛暑に加え、私の場合は毎夜の酩酊で?頭の栓はほぼ全て?溶けて消滅してしまってますよ〜。^_^; お互い、溶けた栓は仕方ないので放っておきましょう。(^^)
過去ブログにも、よろしければまたどうぞお越しくださいね。お待ちしております。
中途半端に”ヒデヨシ”を出して、ご紹介を…って、恐縮です。ぺろんぱさんのお時間取らせては申し訳ないのでちょっとヒデヨシ話を…
「ぶっさいくなデブ猫が宮沢賢治してるよ」
滅茶苦茶なでも私のツボ押しまくりな日本語(笑)、友人にコミック貸してもらって、
そう『アタゴオル』です。猫と人間のユートピアのお話し。普通ならメルヘンな猫が夢のようなことを…なんでしょうが、まるでそうではないアタゴオルのヒデヨシ。
ますむらさんは猫がお好きなだけでなく、猫のことをよくご存知だと思いました。
神秘的哲学的、全然やる気のなさそうで、何も考えていないからこそ何を考えているのか分からないような…リアリスティックロマンチストなすぐそこにいる野性。
お若い頃、水俣病に罹った猫をTVで観て、人間に対する猫の怒りをその表情から感じ、
自分のできること(作画)で、その猫の気持ちを伝えようと思われたとか。
ヒデヨシはあんな風ですが、ますむらさんのその毛の一本まで描いていく猫の精密画は、
お見事なものです。
ですからよけいに2006年公開された『アタゴオルは猫の森』、残念でした。
稚拙な3DCGはヒデヨシ本体の魅力を台無しにし、ミュージカルシーンで貼り繋いでいったような、だらけたストーリー。せっかくの原作が…でした。
ところで、
>“爽やかな笑顔が似合わない人”っていう好きな男性の私的基準
…それって奥がフカイ。 (^・^)
口あたりよく喉を通った後、じんわりとからだの中にしみこんできて、
少しずつ心地よい酔いに包んでくれるような醸造酒のような男性…でしょうか。
素敵なその基準、大切にしてほしい…と、
既婚ナノニ結婚破綻者の私はつくづく思うのでした。(爆)(…笑)
(読み流して下さいね)
>さーっと読み流して
勿体ないので“じっくり”読ませて頂きました。(^^)
>人間に対する猫の怒りをその表情から
なるほど、そうなのですね。
動物への“接し”は、人間の言葉が通じない分、感情表現・ボディランゲージに頼るところがとても大きく、私自身も「さっきのあの態度は(猫に対して)マズかったかな・・・」と反省することしきり。猫に学ばされてる自分がいます。
>『アタゴオルは猫の森』
原作に思い入れが深いとガッカリ度は大きいですよね。映画を観る目も厳しくなりますしね。
それから、、、「醸造酒のような男性」っていうのもいいご表現ですねぇ。(*^_^*)
しかしながら、“爽やかな笑顔が似合う人”も好きな俳優さんの中にはいるなぁ・・・と、結局は底の浅い自分を振り返っている私です。こんな私ですが今後とも宜しくお願い致しますね。^_^;
それにしても、にゃんの肉球には癒されますなー。
獣医さん曰く「猫は、いくつになっても頭ん中は3才児」だそーで、夜中に起こされる事、ウチもちょくちょくありんす。
お願いを聞いて貰えるまで、延々泣き続ける所も、、汗!
お越し下さりとても嬉しいです。
レニングラード・カウボーイズはネット情報によれば現在も活動を続けているようです。メンバーは若干の変遷はあったみたいですけれど。
「本物」はとってもゴキゲンなグループですよ〜。(*^_^*)
また日本に来てほしいなぁ〜って思っています。
下記リンク、彼らのオフィシャルサイトです。
http://www.leningradcowboys.fi/
ピンコさんの猫ちゃんも夜中奇襲攻撃がありますか!
当方も、昨夜も猫に起こされ続けて意識朦朧とする中、猫に付き合わされておりました。はぁ〜。(溜息。深い溜息。)しかし翌朝になって(ちゃっかり自分だけ)ぐっすり寝入っているその安心しきった寝顔を見ると全てを許せてしまいます。(そーゆーのの繰り返しです、トホホ)
>いくつになっても頭ん中は3才児
そうなのですね・・・しみじみ・・・。
そのお言葉、時々思い起こすことにします、ありがとうございます!
またどうぞお越し下さいね。
この方達の髪型なんですが、、、カツラじゃないんでしょうねー、きっと、ね。
そうですねー、私も段々来日実現を熱望するようになって来ました!(*^_^*)
髪型は、一部のメンバーを除き、やはりカツラ(付け髪)だと思います。^_^;
オフの時の彼らを観てみたい、、、でも公演後のくつろいだ“素”の彼らを滞在先ホテルのEV.で見かけたとかいう話を確か聞いたことがありましたよ。(*^_^*)