明日から拙ブログも 8年目に突入いたします。
この2年ほどは劇場での映画鑑賞も以前の半分以下に減ってしまっている状況で、今月も『愛、アムール』以降、映画館に行けていません。
DVD鑑賞も最近はできていないという体たらく、全く不甲斐ない私です。
けれど、このブログに何かを綴ることは気持ちが凹んだ時のカンフル剤になるような気がするので、これからも細々ながら拙ブログを続けていきたいと思っています。どうぞ宜しくお願い致します。
今日は本のお話をちょこっと。
今読んでいるのは、通勤電車内では天童荒太『悼む人』、友人が貸してくれた本です。そして半身浴時に読んでいるのは、何度目かの再読本、宮本輝『星々の悲しみ』てす。

半身浴に持ち込んでの再読は初めてですが、もうボロボロになりかけてます。宮本輝さんの小説は結構読んでいますが、この一冊は惹かれるところが大きくて何度か読み返しています。
七編から成る短編集ですが、殆どの作品が、どこかしら「死」が影のように張り付く中で「生」が眩いばかりに煌めく瞬間を捉えているように思います。
特に表題作、『星々の悲しみ』が好きです。
最後の数行に宇宙を感じるのです。宇宙というのは決して大袈裟に表現したわけではなく、本当に一瞬そこに宇宙の存在が見える気がするのです。
余談になりますが、宮本輝氏はこの本の中に収められている別作品(『北病棟』)の中で「宇宙の精力」なる詞を使っておられます。この『北病棟』も私は惹かれる作品です。
星々の悲しみ、、、鬱屈した感情も含め、多分に抒情的。しかしこの上なくきらきらと美しい。
若い頃に読んで心に深く残った小説って、幾つになって読み返しても輝きと喜びを与えてくれるものなのですね。

久々に自宅でのジン。
トニック・ウォーターで割ってますが、ほぼ、ロック状態です。
桜咲く、の週明けになるのかな。
これからもよろしく。
宮本さんの小説は初期の頃よりよく読みました。
泥の河、螢川、道頓堀川あたりは今でも時々、読み返します。
最近は、読書自体あまりしなくなってきたので、意識して読書時間をとるようにしています。
《星々の悲しみ》は読んだことがありませんので、読んでみましょう。
ochiさん、こんにちは。
コメントをありがとうございます。
私もどちらかというと宮本さんの小説は、今よりも昔日に出された方の作品により親しんだ方かなぁと思います。
表題作の「星々の悲しみ」、お時間がございましたら是非一度お読みになってみてください。
cochiさんのブログも楽しませてもらっています。仰る通り、芸術的なお写真に混じって小説の登場もお見受けしますね。(*^_^*)
こちらこそ、これからもどうぞ宜しくお願い致しますね。