友人がDVD『テルマエ・ロマエ』(武内英樹監督)を貸してくれました。ありがとう。
108分というフィルムの長さも程よく、早速に鑑賞しましたよ。
story
古代ローマ帝国の浴場設計技師が現代日本の銭湯にタイムスリップしてしまう、ヤマザキマリの人気コミックを実写映画化。
古代ローマ、アイデアが行き詰まり失業した浴場設計技師のルシウス(阿部寛)は、友人に誘われた公衆浴場でタイムスリップしてしまう。たどり着いた場所は、何と日本の銭湯。そこには「平たい顔族=日本人」がいて、彼は漫画家志望の真実(上戸彩)と出会う。ルシウスは日本の風呂の文化に感銘を受け、そこで浮かんだアイデアを古代ローマに持ち帰り一躍有名になっていくが・・・。

※story、画像とも、映画情報サイトより転載させて頂きました。
いくら濃い顔立ちの俳優さん方とは言え「日本人がローマ人を演じるって??」という懸念は、不思議なくらいに最初っから綺麗に払拭されて全く違和感を感じませんでした。だって殆どの俳優さんが(市村正親さんなんて特に)舞台でしょっちゅう「おお、コーネリアス!」とかやってはりそうですもんね。(「コーネリアス!」っていうのはあくまでイメージとして、です。^_^;) 違和感がないという以上に、画的にとてもしっくり馴染んでいました。
それより、皆さんが嬉々として演じておられるように思えて、それが観ていて楽しかったです。
何しろ先ず物語の設定がぶっ飛んでいますし、古代ローマ帝国と現代日本の田舎町(方便からイメージして福島??)ぞれぞれの舞台設定や、そこに生きる人々のキャラ設定やらが“イカにも”的な誇張を感じるくらいに際立っていて面白いですし、あくまで勝手な想像ですがきっと撮影現場も楽しかったのじゃないでしょうか。
前半は何かと「笑い」に持ち込まれがちな流れですが、登場人物たちがじんわり深く関わりあってくる後半が本当の意味で面白くなってくる感じでした。
真美のルシウスへの恋がもう少しフィーチャーされているのかなと思いましたが、「ちょっぴり切ない恋話」としてカラリとサラリと描かれていたことが却って淡い恋の余韻を残してくれた気がします。上戸彩ちゃんの表情は可愛かったです。

撮影の“案外のチープさ”が逆に楽しくって。
例えば真美の父や温泉仲間の面々がローマへタイムスリップする場面。烈しく渦を巻く水流にみんなが呑まれていくのですが、洗濯機を廻して作ったような渦巻きに何体かのちっちゃい人形がぐるぐる回ってるのを撮って声だけで「あ〜っ!!!」っていうのなんて、思わず笑ってしまいました。(あのシーン、多分そういう感じだったのですが、、、もしもっと大掛かりな撮影だったら申し訳ありません。)
その他、画面の中の小さいところでちょっとした小細工がされていたり、(そこに気付けば)面白い小道具なんかもあったりして、そういう意味でも制作陣の遊び心がイイように感じられた作品でした。
肩の力を抜いて“安心して”楽しむことができましたし、たまにはこういう作品もよいです。
主演の阿部寛さん、ちょっと目が優し過ぎる気がしますが「北斗の拳」のケンシローと本当に似ていらっしゃる。Vシネの帝王・竹内力さんのお茶目な熱演が「いいのか!?」と思うくらい壊れてて、力さんの今後を心配しつつも面白かったです。個人的には、ケイオニウスを演じた北村一輝さんが好きなので、もっと前面に出て頂いてあのメロウなマスクで“とことんイヤな奴”ぶりを発揮してほしかったところです。そういえば本作で阿部さんは日本アカデミーの主演男優賞を獲得されたのでしたね、おめでとうございます。


いつだったか、まだまだ寒い日に堂島サンボアでいただいたホットワイン。
オレンジの輪切りとシナモンスティックが入っていて、心も身体も温まりました。ドイツやフランスではよく飲まれているとか。ローマではどうなんでしょう。
・・・もう今年も1/4が過ぎようとしているのですね。
この映画は先日CS放送を録画しています。
後日鑑賞してみますね(^_^)
あと、阿部寛が「ケンシロー」に似ているとはおもしろい!気が付きませんでした☆☆
邦画付いている最近、観ようか観まいか迷っている作品です。
ぺろんぱさんの優しい視線での感想を拝読して、ほんわか温まった気がしました。
お風呂のお話だからではありません(´艸`)
8年目に入られたのですね。おめでとうございます。
一作一作に寄せる思いを丁寧に書いて来られたぺろんぱさんの歴史に思いを馳せております。
長いですよね。
そしてこれからもどうぞ書いてくださいませ。
遅れて鑑賞する私ではありますが、ぺろんぱさんの更新をいつも楽しみにしております。
今後もよろしくお願い致します。
この映画観ました!
漫画のほうを先に読んでいて映画も楽しみにしてました。
なにしろ出演者が魅力的。
濃い顔好きの私としては満足です^^
(私自身は平たい顔族)
原作者のヤマザキ・マリさんに興味を持っていくつか著作も読んでます。
同じ世代というのも共感を呼ぶし、海外あちこちに暮らしてる話もヤマザキさんの視点が面白くて関心あります。
映画自体は漫画チックさを大事にしてるのが良いですね!
先の貴記事の宮本輝さんの短編集、読んでいないのでさっそく読みたいと思ってます。
なにしろ今年中には宮本輝さんすべて読破!を目指しているので・・・^^
私は最近映画観ていなくて、本は読んでますが記事を書いていないという状態です。
忙しいわけではないのですが、書く気持ちがなぜか起こってこないのです。
でもぺろんぱさんの記事を読ませてもらって俄かに書きたいというのと、映画ひさびさ観たい!って気持ちが起こってきました。
Yoshizumi さん、こんばんは。
ご無沙汰いたしております、私は元気です。(^^)
そうなのですか、CSで放送されていたのですね。
どうぞご覧になってくださいませね。
ケンシローに似てるっていうのは、映画の中にそういう場面があるからなのです。そこんところも是非楽しみになさって下さいね。(*^_^*)
これは肩の力を抜いて鑑賞できる作品だと思います。でも単なるコメディーで終わっているわけでもないですので、ほんわかして頂けるのではないでしょうか。(*^_^*)
お祝いメッセージもありがとうございます。
拙いブログなのに勿体ないくらいのお言葉、PCの前で赤面しておりますよ。もっとたくさん鑑賞できていたらいいのですが最近は特に「たまの鑑賞」になっていしまっているので、ついつい一作に執着して書いちゃうだけなのかも知れません。
でも、本当に本当にありがとうございます。あぶくさんのお言葉、また頑張ろうと思わせて下さいました。(*^_^*)
こちらこそ、今後ともどうぞ宜しくお願い致しますね。
そうそう、私も出演者の皆さん、好きです。
平たい顔族の役者さんの方も。(^^)
ヤマザキ・マリさん、私は本作で初めて御名前をしった漫画家さんです。そうなのですか、数々の海外生活を体験されていらっしゃる御方なのですね。それでこういうぶっ飛びの(*^_^*)発想も生まれてくるのですね。でも経験に裏打ちされた「確かさ」もありましたね。
>今年中には宮本輝さんすべて読破!を目指しているので
そうなのですか!
そういう思いに至られるような、何か素晴らしい宮本輝作品との出会いが最近あったのでしょうか??
でも私も(全作に触れているわけではないですが)宮本さんの小説には惹かれます。
もし忘れ難い作品に出会われたら、どうぞ貴ブログでご紹介ください。(*^_^*)
勿論、Jupiさんのお気持ちがそうなられた時に。気持ちが自然に動いた時が一番イイ時ですものね。
>俄かに書きたいというのと、映画ひさびさ観たい!って気持ちが起こってきました
それならとても嬉しいです。
映画レヴューも、輝さんの小説のレヴューも、心待ちにしておりますよ。
もう一人の平たい顔族 より
ホット・ワイン、飲んだことがありません。機会あれば、お酒のほうも教えてください。
だめたけさん、こんばんは。
そういえば私もローマ人に知り合いはいませんでした(^_^;) 古代ローマ人に至っては教科書の中での知り合いばっかりだし(^_^;)。
あ、今後は阿部ちゃんがローマ人のスタンダードになってしまったりなんかして・・・。
ホットワインは私も自宅で亜流のは飲んだことがありましたが本格的なのをバーでいただいたのは初めてでした。美味しかったです。
>機会あれば、お酒のほうも教えて
私なんかがお教えできることなど何もないですが(*^_^*)、お酒を知るにはやっぱり先ず呑むことですよね〜。そういう場なら是非!楽しい乾杯がしたいですね〜(*^_^*)。
主演の阿部寛も演技力が深くなってきましたね(^_^.) 彼を取り巻く共演者もよかったです。
「個人的には、ケイオニウスを演じた北村一輝さんが好き」なんですね。確かに彼は男から見ても「色気のある男優」だと思います。
彼に誘われたら、ついていく男も多いでしょうね笑
ご覧になられたのですね。楽しい映画というのはいいものですよね。
阿部さんは「努力の人」のようですね。ご自身の弁ですが「滑舌が悪いので」と、俳優として名が通った後でもアナウンサー養成講座みたいなものに通っておられたとか。『トリック』の阿部さんも好きです。
北村さん、そうそう、色気があるのですよね、イイ意味で。
>彼に誘われたら、ついていく男も
そうなんですか、フムフム、なるほど。笑
確かに以前の阿部寛は「滑舌が悪い」俳優でした。何度も巻き戻して聞き直したりしていましたよ(笑)。
でもこの映画ではほとんどそんなことをしなくても聞き取れるようになっていましたね!やはり俳優として努力した結果なんですね☆
「トリック」シリーズもすべて見ましたよ。お笑いタッチですがナカナカ意味深な場面もあり、楽しいシリーズでしたね。
あと、阿部寛ではありませんが、「ライヤーゲーム」のシリーズも面白いですね。
阿部さん、もともと舌が長いせいなのかな・・・、でも、そうなのですね、やはり努力の成果はあったのですね。
トリック、映画化された中では一番最初のが印象深いです。それで鬼束ちひろさんのCDも買っちゃいましたし。
ライヤーゲーム、すみません、知りません。
今からネットで調べてみますね。(*^_^*)
本作、劇場鑑賞時には、阿部ちゃんがウォシュレット攻撃(?)を受けて
「おおぅぅ!」みたいに昇天しちゃうトコが笑えましたっけ。
ヒロインが撃沈した時に「ひでぶ・・」と呟くのも世紀末救世主伝説な感じで楽しかったですよね(=^_^=)
TiM3さん、再び、ようこそです。
阿部ちゃん、ハマり役でしたね。
大真面目バージョンで、ケンシローもいつか演じて頂きたいところです。
上戸彩ちゃんが「こんなに可愛い子だったんだぁ(好感が持てるという意味で)」って思えたのも本作が初めてでした。
ああ、そういえば貴レヴューへのコメのお返しで、「はろは」は結構マイナーだよと教えて頂いたのでしたっけね^_^;、お恥ずかしい。
いや〜、何故か「はろは」が妙に印象に残っていた私です。(^_^;)