
G.W、取り敢えず今日までは好天でしたね。
うち一日は窓を開けて風通しを良くし、BGMに中島みゆきのCDを大音量でかけて衣替えをしました。これですっきりと初夏が迎えられそうです。
しかし中島みゆきの曲をBGMにする衣替えって・・・・効率的なのか非効率的なのか・・・・時々聴きこんじゃったりして・・・。
♪〜あれから紆余曲折を経て心は今どこにあるの
見渡す限り草原の中 ここは線路の外の風景〜♪
(みゆきCD『転生』の一曲より)
この連休で上手くいけば2本の映画を観たいと思っていますが、今日は取り敢えずの1本『メルキアデス・エストラーダの3度の埋葬』を。(於・シネカノン神戸)
名優トミー・リー・ジョーンズの初監督作品であるこれ、彼の印象そのままに「熱き男の映画」でした。できればコーヒーじゃなくハードリカーを持込んで観たい映画でした。
本当の「贖罪」「後始末をキッチリつける」というのはこういうことなのだろうなぁと思いました。精神の極限状態と失神寸前の肉体の痛みを背負っての死体との旅。それほど「人の命を奪う」ことの罪は大きいのだと…。
其々違う意味で泣けるシーンが二度ありました。
盲目の独居老人が「自分を撃ってくれ」と言うシーン。
生きていることの実感に子どものように泣き出したマイク(犯人)に行きずりのメキシコ人男性がお酒のボトルを差し出し、「辛いときは飲んで忘れろ」と言うシーン。
お酒はいやな事を一時忘れさせてくれるだけで何の解決にもならない、と言う人もいます。それも真実です。けれど私はこのシーンのこの台詞に胸がすごく熱くなりました。
そしてラストのマイクのあの台詞も…私はあのラスト、好きです。
唯一つ、過酷な旅の途中で馬が崖から落ちて死ぬシーンがあるんです。
あれは心に非常に痛かったです。あの馬も手厚く葬られてしかるべきです。あの馬の死に対してもう少し丁寧なシーンが欲しかったです。
帰りにデパートでウォッシュタイプの熟成チーズ「ショーム」と菊水の吟醸生原酒熟成を購入。
実は昨日、同じくウォッシュタイプ「タレッジオ」と純米吟醸・鯉川(山形)のマッチングを楽しんだため。この赴き有る組み合わせを饗して下さったのは六甲道駅前にある「刀屋」さんという立ち飲み屋さん。
(マスター氏がSUZUKIのバイク・刀をこよなく愛しておられ、命名されたとか。)
真白い小皿に羽二重餅を思わせる美しいチーズが数切れと、その横に添えられた色鮮やかなオリーブの実。ここで出されるアテは全て美味しく、且つ盛り付けはアートの域に達していると私は思っています。ストイックな感じのマスターはお酒全般にこだわりをお持ちですが、中でも日本酒は大層お好きらしく、自分の舌で味わった納得のいくものを置いておられます。
チーズも日本酒も同じ発酵物として合う、というのは確かに有りますが、このタレッジオというチーズは初めてでした。もちっとした歯応えとトロリと広がるウォッシュの香り。でもそんなに香りがきつくはなく、むしろ仄かにミルクキャラメルのような香りがして鯉川のどっしり感を程よく丸めてくれていました。(タレッジオはウォッシュの塩分が他のものより少し強いらしく、それが日本酒に合うということなのかも。)
それで、早速今日は同じタイプで違う取り合わせを楽しもうと思ったのです。
「ショーム」は熟成が程よく進んでいて香りは昨日のタレッジオよりきつかったですが、用意したお酒も原酒タイプだったので昨日よりは濃く、甘く丸い熟香を堪能できました。
あと連休も2日。
映画でもお酒でも何でも・・・良い出会いがあるといいですが。
それにしても、中島みゆきで衣替えはテンポが遅くなりそうですなあ・・・(^_^;)
友人弁によれば最近の「みゆき」は「闘う女」らしいですから。
速球を投げ込んだ積もりだったんですけど。
余裕で見送られて、四球押し出しでゲームセット、サヨナラ負け(;_:)・・・これ、何の話?
また、明日から仕事をしなくっちゃーね。
明日から仕事です!
どもです。
改めて、レビューを拝読しました。
そうそう、馬が崖から落ちてましたね・・合掌。。
やっぱりスクリーンで丁寧に観たかったものどす。
>何を今さら、
いえいえ、過去レヴューのページにもどうぞどしどしお越し下さい。ありがとうございます(*^_^*)。
あの馬のシーンは心に痛かったです。
しかしそれも臨場感ある演出だったからこそこんなにも心痛かったんだと思うと、あれも不可欠で大切なシーンだったのだろうなぁと思うのですよね。
いつかスクリーンでゆっくりとご覧になれる機会があるとよいですね。
「トミー・リー・ジョーンズ特集」?とか、「失われゆくアメリカの魂特集」?とか何とかで・・・。無いかなぁ・・・(^_^;)。