これは1972年の『ポセイドン・アドベンチャー』

もう怖くて船旅が出来ない?転覆後は地獄絵図でした
大晦日の夜、新年を祝う宴が繰り広げられる豪華客船・ポセイドン号が、突然に発生した超巨大津波により転覆。船客のディラン(ジョシュ・ルーカス)ら数人は、ここに留まれと言う船長の命令を振り切って脱出のため海上へと向かうのですが・・・・・・。
いやぁ〜、力が入りました。
気がついたら映画館のシートに身体を斜めにして硬直させている自分がいました。
海の事故って怖いです、水って怖いです。
海の怖さについては、映画『オープン・ウォーター』
まるで、死神がパックリと大きな口を開けてすぐ後ろから追いかけてくるという感じです。
あんなふうに「死」と直面し続ける恐怖を味わうくらいなら、転覆した段階であっさり絶命している方がずっといいと、私のような恐怖とプレッシャーに弱い人間は思ってしまいます。
この手のパニック映画を観る度、いつも、困難に直面した時に悲嘆にくれてすぐに諦めてしまう人間と、諦めず勇猛果敢に立ち向かっていく人間と、二通りの人間がこの世にはいるのだと思い知らされます。
私は多分、いえ間違いなく前者のタイプですが、世の中には、決して諦めない、1%の可能性にでも賭け、生きようとするエネルギーをもって恐怖と闘い続けられる強い人間が存在するのですね。
そして、そういう人間と幸運にも隣り合わせになれた人間は、自分の運命を、助力を得て180度転換することが出来る・・・・誰を信じるか、誰について行くかっていうことも、強くなれない半端な人間には必要な事なんですね。
それから、ベタな表現かもしれませんが、やはり「愛」の力は凄いです。
肉親の愛は勿論の事、愛する人を置いてはいけないという想いや、極限まで恐怖を共有し“生きる”と言う同じ目的に向かって行動してきた“仲間”への愛。
最初リスクを負わず一人で逃げるつもりだったディランも、行動を共にする仲間がいなければ最後の脱出は不可能だったと思います。
それだけ、この恐怖は絶大だったのですね。
監督は以前の作品『パーフェクト・ストーム』
ただ・・・・
欲を言えばもう少し、ポセイドンに乗り込み運命共同体となる前の其々の人々のドラマが、そう・・・もう少し掘り下げられていても良かったのじゃないかなと思いました。
別映画ではありますが、『パーフェクト・ストーム』にはそれがあったと思いますし、前作と比されるのもその辺りに一因があるのかもしれません。
この映画館は、歩いてすぐのところに神戸の港があります。
こんな映画を観た後で「海が怖い」と言いながら、やはり潮風に吹かれてビールを飲むのも一興かと、缶ビールを買って向かいました。
映画の後の興奮が冷めやらず少し胸がどきどきしていましたが、いいクールダウンになりました。
海難事故は確かに怖いけれど、海は大きな癒しをくれる・・・のですね。

最後に・・・・
ロバート・ラムジー(カート・ラッセル)とマルコ・バレンティン(フレディー・ロドリゲス)に合掌・・・。
CMで見る限りこちらのほうが何倍も恐そうです!!!
私はこ恐怖を感じると諦めるよりパニクッって自滅しそうです・・・
俺も今日見てきました┌|∵|┘
>いやぁ〜、力が入りました。
かなり 笑
映画っていうのを忘れるくらい力が入りました。
>死神がパックリと大きな口を開けてすぐ後ろから追いかけてくる
という感じです。
うまい☆ほんとそんな感じでした。
果てしない絶望的な状況になりましたよね。
>“圧倒的”な映像の力を感じ、感服しました。
映画館で見て良かったです。臨場感たっぷり☆
予想してより人間っぽい映画で、楽しめました。ジョシュ・ルーカスと
カート・ラッセルの男らしさが良かったです☆
今度、パーフェクトストーム借りてみようと思います┌|∵|┘
そうですね、難しいこと抜きにして目の前のスクリーンの世界に没頭できるのが映画の良さですよね。dkさんの“真っ直ぐ”な映画への眼差し・・・純粋に映画が好きな人なんだなぁと感じます。
>“真っ直ぐ”な映画への眼差し・・・
そんなこと言われたことなかったので、かなり嬉しいです!ありがとうございます<(_ _)>
映画は姉の影響でハマって、それ以来映画が生活に欠かせないものになってます 笑
でも、いい影響は幾らでもたくさん受けたいですね。(^^)