2006年07月05日

マジェスティック  真面目なジム 


 ふと立寄った中古ビデオ&DVD店で、『マジェスティック』を購入
何気なく手に取ったのですが、『ショーシャンクの空に』『グリーンマイル』と同じフランク・ダラボン監督の作品というのに惹かれました。
この二作品は良かったですから。

先日スクリーン観賞した『玲玲の電影日記』に続いて、奇しくもこの映画にも“映画を愛する人々”が描かれていて、「人生って繋がってる」と感じました。
 
   マジェスティック.jpg ジム・キャリー主演 
ある町の海岸にひとりの男が打ち上げられる。
その姿を見て驚く町の人々。「戦死したと思っていたルークが帰還した!」
彼の年老いた父ハリー(マーティン・ランドー)や恋人アデル(ローリー・ホールデン)は喜びに涙する。しかし男は自分が誰なのか、記憶を無くしてしまっていた。
記憶の無いままルークとして生きる道を歩み始めた男は、父ハリーが経営していた古い映画館マジェスティックの再建に乗り出すが・・・。(ビデオソフト記載「story」より)



153分というフィルムの長さ・・・やはりこれくらいでないと人々の「心と生き様の変化」は描き切れないのかも知れません。
適当に端折ったという感も無く、そういう意味では“丁寧に”、テーマが分散する事もブレる事も無く、真っ直ぐに描かれていたように思います。脚本家や監督の上手さなのでしょうか。

“古き良き時代”と語られるような(実際に私はそれを知らないので)アメリカの田舎町が正統的に“かくあるべき”と温かく描かれています。
父ハリーはルークの帰還に一旦失っていた希望の光を見出し、町の人々も自ら進んで映画館の再建に協力するのですが、その時の「映画館は夢を見させてくれる」という台詞が印象的でした。
ピーターをルークと思い込んだ町の人々も、まさしくピーター(ルーク)の存在に夢を見ていたんでしょう。
それだけに、ピーターの記憶が戻り、夢から覚めた町の人々が急速に白んでいく辺りは、ちょっと切ないですね。
でも・・・英雄・ルークとして暮らした日々や恋人アデルの存在が、彼を、ひいては町を、再び変えていく・・・のです。

希望勇気・・・やっぱりこれなんでしょうね、アメリカ映画の旗印は!


まあ細かい事は抜きにして、素直に没頭できて、観終わった後パチパチパチと拍手を送れる映画です。
加えて、悪い人というのは出てきません。
だから大筋の予想を外される事も無く、あるイミ安心して観ていられます。こういう映画もいいものです。

でもジム・キャリーって真面目な役もできるんや・・・・モバQ
途中、彼がアップになるシーンで、突然“変顔”でもするんじゃないかとハラハラしたりもしましたが・・・。
(あっ、それって実は没頭してなかったってことですか??・・・^^;)



劇中、精神的にどん底に陥ったピーターが、やはりウィスキーを呷る呷る・・・。
何かの本で読みましたが、このハードリカーの存在がアル中を引き起こすのだとか。著者曰く「ビールや日本酒ではアル中にはならない」そうです。
そうとも言い切れないとは思いますが、確かにこのハードリカーをグラスでストレート一気飲み立て続け、というのは脳神経をズタズタにしそうです。

しかし!ここでアルコール度数26度という日本酒をご紹介しましょう。

4月5日付ブログでご紹介した北新地のJAZZ BAR ウィッシー・ウォッシーを先日訪れた際、ママさんが日本酒好きの私に饗して下さったものです。

 天女の吐息.jpgその名も「天女のといき」香住鶴酒造

零度まで冷やした原酒を専用の機械で更に冷却、濃縮酒と水分を多く含んだ薄い酒に分離したところで、その濃縮酒のみを集めるのだそうです。
古酒とも違う、旨みの凝縮から来るヒネ感がいい感じで口中に広がります。
初めての感動でした。
冷やしてストレートでも、オンザロックでも楽しめます。

度数は高めですが、このお酒は呷り飲みするのじゃなくて、名前の通りふうっと「吐息」を付くような感じでゆるゆるといただきたいです。


最後に、どん底ピーターの心の友だったお猿のぬいぐるみ、あれ、復活させてあげたかったなぁ・・・合掌


posted by ぺろんぱ at 12:59| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記
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