2014年05月25日

時々、話し相手


実家の庭に時々姿を見せる雨蛙です。
アマガエルと書いた方が可愛さか伝わるでしょうか。


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この子を含めて少なくとも6匹います。雨上がりや庭木への水撒きのあとはその小さな姿を見せます。
時々しゃがんで話しかけます。
聞いているのかいないのか、じっとしている子もいれは、「興味ないね」とばかりにピョンピョン跳ねて前を通り過ぎて行く子もいます。
手のひらに乗せてみたこともありますが、ちっとも信用されていないのかビヨーーーンと大ジャンプして逃げられてしまいました。まあそんなもんでしょう。
じっとみていると実に可愛いヤツらです。 元気で生きるんやで。


村上春樹の長編小説“出版順に再々々…読月間”は続いています。現在は『ダンス・ダンス・ダンス』読了間近。順番でゆくと今度は『国境の南、太陽の西』ですね。
長編は登場する女の子の魅力が作品の好感度に繋がってきたりしますが、この『ダンス…』で言えばユミヨシさんではなく、ユキでもなく、ましてやアメでもなく、そしてキキでもなく、少ししか登場しないけれど何故か“官能的雪かき”のメイが私は一番好きです。

どの作品も読み返すたびに面白さを増すのですが、やっぱり私の中でのBESTの数作品は最終的には変わらないのですよね。
ちなみに私の中で春樹小説の永遠のBEST⒈は『世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド』です。この作品では、「世界の終り」で夢読みを手伝う女の子がとても好きです。

春樹小説とは別に今は通勤に某入門書を携行して小説と代わり番こに読んでいます。思うところあって始めてみようかなと思うことがありまして、、、この事は、続いていればいずれまた書きたいと思いますが、果たして続けられますかね、どうでしょう。


「時々話し相手」はカエルくんですが、毎日の話し相手はやはり愛するお酒たち ということになるのでしょうか。

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久々の外呑みで味わった「作(ざく)純米吟醸・雅の智(とも)」です。お腹の底まで沁みとおりました。美味しゅうございました。
短い時間でごめんなさいでしたが、しみじみとした乾杯を本当にありがとうございました。ぴかぴか(新しい)



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2014年05月10日

夏を前に


風薫る五月になりました。
GWも終わって、これからは初夏の陽気になってゆくのでしょうね。
夏は大好きな季節です。
 
この数年来、実家の父とまるで戦友のように母の介護にあたってきました。
二月下旬、比較的ゆるやかだった母の病状の進行が一気に加速する出来事があって介護が深刻化し、このブログもずっとお休みさせて頂いておりました。

ブログをお休みさせてもらって間もない頃、一つの大切な命を送りました。 ウチ猫a.の命です。
長きに渡る完治無き持病が、徐々にあの子の体を蝕んでいたようです。呼べども答えぬあの子の体は長いこと私の腕の中で温もりを保っていて、また息を吹き返すのではないかと何度も思いました。


母のこと、猫のこと、、、いろんなことが胸を去来し続けています。
無理矢理に自分の心に折り合いを付けるのはもうやめました。

母のことは少し前に一つの節目を迎えました。それは安寧とは呼べないものですが、物理的観点でいえば、それでも徐々に、ゆっくりと少しずつ、自分のことに使える時間が出来てきたのも事実です。

時間が出来始めてからは、映画は無理でしたが本を読むことが出来ました。
未知の小説にはなかなか気持ちが入らなかったので、思い立って村上春樹の小説を『風の歌を聴け』から出版順に再再々…読してゆきました。
心に馴染んだ文体というのはありがたいもので、すうーっと小説の中に入って行けました。
春樹さんの新刊『女のいない男たち』も購入して読みました。六篇の作品の中では「木野」が一番好きです。いつか長編へと開花しそうな予感を含んでいた気がします。

ケータイの電源をOFFにしづらい今ですので当分のあいだ劇場での映画鑑賞は封印ですが、もう少しして気持ちにも少しゆとりが持てれば、旧作の映画などに触れてみたいものです。


最後になりましたが、皆さん、ご心配をおかけして申し訳ありませんでした。
優しく寄り添って下さったお言葉、本当にありがとうございました。感謝の思いでいっぱいです。


拙ブログ、これから「シネマじゃなくても乾杯!」になってしまっても、たまには思い出してお越し頂けるならとても嬉しく思います。
拝見させて頂いているブロガー様のところにも、またひょっこりコメントを残させて頂いた際には宜しくお願い致します。

そして皆さま、どうぞ初夏の佳き日々を。






posted by ぺろんぱ at 22:08| Comment(18) | TrackBack(0) | 日記

2014年03月05日

弥生3月


弥生3月。
雛祭りも過ぎたというのにまだまだ寒いですね。

事情により、ブログの更新を少しの間お休みさせて頂きます。
一日も早い再開をと願うばかりです。
コメントやTBは大歓迎ですので、過去記事にでもお越し下されば嬉しいです。

では皆さん、どうぞ佳い春をお迎えください。



posted by ぺろんぱ at 12:32| Comment(14) | TrackBack(0) | 日記

2014年02月21日

リトル・ダンサー (BS録画鑑賞)


  先日BS録りしていた『リトル・ダンサー』(スティーブン・ダルドリー監督 2000年制作 2001年日本公開)観ました。
良作との噂は聞いていましたがこんなにいい映画だったとは知りませんでした。 永久保存です、出会えてよかったです。

story
  イギリスの炭坑町に住む少年ビリー(ジェイミー・ベル)は、偶然目にしたバレエ教室に惹かれ、女の子たちに混じって練習するうち夢中になっていく。めきめき上達する彼に自分の夢を重ね、熱心に指導するウィルキンソン先生(ジュリー・ウォルターズ)。しかし大事なお金をバレエに使うことを知った父(ゲイリー・ルイス)は激怒し、教室通いを禁じる。先生はビリーにロイヤル・バレエ学校のオーディションを受けさせたい一心で無料の個人レッスンを行うが、オーディションの朝、炭鉱夫の兄トニー(ジェイミー・ドレイブン)がスト中に逮捕されてしまう。

                       リトルダンサー1.jpg                       
                          ※story、画像とも、映画情報サイトより転載させて頂きました。


※いきなり結末に触れる記述をしています。


  ラストの落涙は、おそらく今後本作を観返す度に私の中で繰り返されることでしょう。

舞台に舞うビリーを見つめる父親と友人マイケルの表情。張り裂けんばかりの高揚感、感極まる思いの二人。
成長したビリーが晴れの大舞台へと向かいます。25歳になったビリーを演じるはロイヤルバレエ団の元プリンシパル、アダム・クーパー! アダム・クーパーの華麗な姿は勿論のこと、カメラが捉えた彼の一瞬の表情もまた実に素晴らしいのです。
このラスト数分にとにかく心が震えました。テレビでこうなのだから、もしも本作との出会いがスクリーンであったならその興奮は如何ばかりであったかと思う今です。

家族愛、友へのいたわり、無償の師弟愛、そして、好きなダンスを決して諦めない、好きなものを追い求め続ける気持ち、、、ひっくるめて、やっぱり「愛」。それがいっぱい詰まった映画でした。
冒頭シーン。認知症傾向の祖母への優しい接し方に、ビリーの全てが物語られていたと思います。のっけからこの子が好きになりました、私。

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父親、兄のトニー、友人マイケル、おませなガールフレンド、そしてビリーの才能にいち早く気付き手を差し伸べたウィルキンソン先生。
それぞれに、心に残るシーンと台詞があります。
息子の未来のために信念に背を向けてまでお金を稼ごうとした父親の姿には強く心打たれますが、「(新しい地で)貴方の人生を生きなさい」というウィルキンソン先生の言葉にもまた、深く静かな感動を覚えました。

周囲の全ての人々の支えがあって今の自分があることを、舞台に向かう25歳のビリーは決して忘れていなかったはず。
その全ての愛に応えるが如く舞台に大きく舞う白鳥の姿は、これからも私の記憶に残り続けると思います。


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少年のビリー役のジェイミー・ベルも好感度大でしたけれど、友人のマイケルを演じたスチュアート・ウェルズがとっても魅力的でした。
「この子、今はどんな役者さんに?」と思ってネットで調べてみましたが、どうやら本作の後に『仮面の真実』という映画に出演したのみで映画界からの消息は途絶えているようです。とても残念、何かご存知の方がいらしたら情報を戴ければ嬉しいです。
それから、スチュアート君が素敵だったからでしょうか、成長した25歳のマイケルを演じた俳優さんも私には素敵な男性として心に残りました。演じた俳優さんの情報も、もしお持ちの方がいらしたらお願い致します。



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   久々にお伺いした Jazz Bar Wishy−Washy さんでの乾杯の画です。
二、三度拙ブログにも登場しているダーク・ラム、<パンペロ・アニバサリオ>です。芳醇な味わいの中に微かに広がる上品な甘み。
この日ママさんとお話していて偶然にも本作『リトル・ダンサー』の話題になった時はびっくり。ママさんは勿論ずっと以前から本作をご存じでいらっしゃいましたが、互いに「イイ映画ですよね」としみじみと語らせてもらいました。

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そうそう、お伺いした際ママさんにご紹介頂いた新刊、武部好伸さん著『ウィスキー アンド シネマ』(淡交社)を早速に買い求めました。
47篇の映画を、そこに登場するウイスキーに焦点をあてて語られているエッセイです。
今は百田尚樹さんの『モンスター』を購読中なのですが、『ウィスキー アンド シネマ』も並行して読んでいきたいと思います。ワクワクしています。
この本の中に登場する未見の映画を後追いしてゆくのも楽しいかもしれません。勿論、そこに登場するウイスキーと共に、ね。






posted by ぺろんぱ at 20:03| Comment(8) | TrackBack(1) | 日記

2014年02月14日

レボリューショナリー・ロード/燃え尽きるまで (BS録画鑑賞)


 またしても戻り寒波襲来。雪
先日8日の雪の時「これが今冬の寒さの底かな」と思っていたのですが・・・。ソチの方が気温はまだ暖かいようですね。日本選手のみなさん、最後まで声援を送り続けます。日ごろの練習の成果を思う存分に発揮できますように。

BS録画していた『レボリューショナリー・ロード/燃え尽きるまで』(2008年制作 2009年日本公開 サム・メンデス監督)観ました。原作はリチャード・イェーツ著の『家族の終わりに』です。

story
1950年代半ばの富裕層が集まるコネチカット州の郊外で、フランク(レオナルド・ディカプリオ)エイプリル(ケイト・ウィンスレット)の夫婦は二人の子どもに恵まれ、幸せに暮らしていた。しかし、彼らにはそれぞれ、ヨーロッパでの成功と女優になるという夢があった。やがて彼らはその夢の実現のため、パリへ移住し人生の大きな賭けに出ることを決意するが・・・。

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                      ※story、画像とも、映画情報サイトより転載させて頂きました。


※結末に触れる記述をしています。


先ず、本作は話題性に富んでいました。
『タイタニック』(1997年)で世紀のカップルとして世界中から注目を集めたレオナルド・ディカプリオとケイト・ウィンスレットが、大スターとして不動の地位を築いて11年ぶりに共演(しかも夫婦役で)を果たしたということ。そして私生活では、ケイト・ウィンスレットは監督・サム・メンデスの夫人であり、監督と主演女優として夫婦初のタッグでもあったということ。

『タイタニック』ファンとしては、あの時の二人が本作で悲劇的な終末を迎える夫婦を演じることに幾許かの寂しさを伴うですが(勿論どっちも映画の中のことなのですけれど)、それでも、本作の主演二人の演技は本当に素晴らしく、十二分に観応えのある作品となっていました。


  希望の象徴でもある閑静な住宅街レヴォリューショナリー・ロードに住まう人々の、誰もが密かに抱えている虚しさと満たされぬ思いをえぐり出し、最も象徴的な一組の夫婦を崩壊へと導いています。

フランクとエイプリルのパリ移住計画を聞いて心ざわめく周囲の人間たち。二人の決意に激しい動揺を隠しきれなかったのが見て取れます。
隣夫婦の妻ミリー(キャスリン・ハーン)然り、二人にレヴォリューショナリー・ロードの家を世話した不動産業のヘレン(キャシー・ベイツ)然り。誰もが希望とは裏腹に不満といら立ちを抱えているのが伝わってきます。

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象徴的な夫婦、フランクとエイプリル。
最も理想的に見えた二人だっただけに、崩壊の途は烈しいものでした。

一度は愛し合った相手に憎しみさえ抱くようになるのは辛く悲しいことですが、憎しみを通り越して何の関心も持てなくなることはもっと辛くもっと悲しいことかもしれません。憎しみは、未だ相手を意識している想いの裏返しだから。
しかし冷静に眺めてみると、問題の根本にあったのはフランクとエイプリルの個人的資質の大きな違いだった気もします。基本は二人の大きな「違い」にあって、レヴォリューショナリー・ロードでの“一見平和だが無個性”の人生がそれをあぶり出してしまった、という感じでしょうか。私にはそう見えました。

相手に求めるものが初めから違っていたのかな、と。
エイプリルにとってフランクは小さな世界で完結してしまった人間であり、そんな彼を前にエイプリルの中に眠っていた開拓?闘争?それこそ革命的な資質?、そんなものが目覚めてしまったのかもしれません。
つまらないのは、環境でもなく相手でもなく、自分自身がつまらないということなのですよね、きっと。だからエイプリルは相手に変わってほしいと願い、そうすることで自分自身も変わろうとしたのですよね。そしてエイプリルは何があっても(子どもを堕胎してまでも)それを貫き通そううとし、フランクはそれができずに安寧の道に戻ろうとしてしまった・・・。

フランクは概ね良き夫であったと思いますし、そうであることに喜びを見いだせる人。エイプリルは良き妻・良き母を演じ続けてきたけれど、そうであることに喜びを見いだすことができなかった人。二人の決定的な違いですね。
二人の破綻・・・、彼らはボタンの掛け違えなどではなく、そもそもボタンが掛けられていなかったのではないかとさえ思えました。

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終盤あたりの、朝食のシーン。
この時のディカプリオ演じるフランクの表情は秀逸です。
何かを決意したような冴え冴えとしたエイプリルの表情に、一瞬戸惑いつつも幸せを取り戻せたと信じたフランク。何かとんでもないことが起こると感じる映像の中、何にも気付いていないかのようなフランクの穏やかな頬笑みがあまりに切な過ぎます。この後に起こった出来事には救いがありません。

本作では二人に辛辣な台詞を吐く心を病んだ青年ジョン(マイケル・シャノン)の存在が異色、且つ出色です。彼の言葉でフランクとエイプリルは隠していた心の奥の感情をあぶり出されてしまうのです。
心の奥の感情と言えば、隣人夫妻の妻ミリー、ジョンの母で不動産業のヘレンが“人間の負の感情”を覗かせるラストのそれぞれのシーンは、ちょっと怖かったです。

そうです、この映画は怖いです。
原作小説のタイトルの方が、まんまその世界を表わしていました。


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  さてさて、ワイン飲み仲間が集まっての新年の乾杯はK子ちゃん宅で開催。ありがとう。
皆で持寄りのワインの中から出色の一本、<ブルネッロ・ディ・モンタルチーノ“プラチド”2005年>です。
一口含んた時はイイ意味での枯れを感じるちょっと複雑な香りが一瞬広がり、しかし全体としては丸味のある優しい厚みで後の香もすぅっと尾を引く感じです。
この一本を持ち込んでくれたNちゃん、ありがとう、たいへん美味しゅうございました。ぴかぴか(新しい)

そうそう、本作ではいかにもアメリカ映画らしく、お客人をもてなすのに大ぶりのカクテルグラスでマティーニが饗されることが度々。
ジンは夏!派の私ですが、この寒さでも美味し〜いマティーニが呑みたくなりましたよ。




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2014年02月05日

ヒースレジャーの恋のからさわぎ (BS録画鑑賞)


   春は名のみの・・・ですね。 今日は小雪が舞っていました。

BS録りしていた『ヒース・レジャーの恋のからさわぎ』(ジル・ジュンガー監督、1999年制作、アメリカ映画)観ました。
タイトルに「ヒース・レジャーの」が入っていなかったらスルーしていたと思いますが、この「ヒース」で気になって調べてみれば、本作はヒース・レジャーの初主演作、且つハリウッド・デヴュー作とのことでした。・・・で、録画。

story
転校生のキャメロン(ジョセフ・ゴードン=レヴィット)は、登校初日に学園のアイドル・ビアンカ(ラリサ・オレイニク)に一目ぼれし、何とか彼女をデートに誘おうとする。しかし、ビアンカの父親に、姉・カトリーナ(ジュリア・スタイルズ)が先に誰かとデートしないとビアンカのデートを許可しないと言われ、学校のはみ出し者パトリック(ヒース・レジャー)を雇ってカトリーナをデートに誘わせようとするが・・・。

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                         ※story、画像とも、映画情報サイトより転載させて頂きました。


 ヒース・レジャーが若い!です。
初めて私がヒース・レジャーをスクリーンで観たのは『チョコレート』(2001年制作・2002年日本公開 マーク・フォースター監督)でした。
その時の役柄も相まって繊細で品の良いお坊ちゃま的イメージが強かったヒースです。以来、何作品か公開作を観ましたが初めてのイメージって中々覆らず、私の中では常に繊細な雰囲気を彼の中に見ていました。それだけに『ダークナイト』のキャスティングは意外でしたが・・・。
初主演の本作のヒースはワイルドで、その2年後に撮られた『チョコレート』の時よりも逆にセクシーで、なかなか魅力的なのでした。

アメリカのティーンエイジャーの学園モノっていうと私は何だか引いちゃうのですけれど、本作はヒースの魅力で98分楽しめましたよ。
お相手のカトリーナを演じるジュリア・スタイルズも、決して美女ではないのですがついつい目が追ってしまう不思議な雰囲気を放っている女優さんです。実はちょっと大学時代の同期のYちゃんに似ていて(男性を容易に寄せ付けないようなところも)、すごく親近感を持ってしまったというのもありますが。

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邦題はしっくりこなかったのですが、本作のストーリーの下地がシェイクスピアの『じゃじゃ馬ならし』と『から騒ぎ』にあるとのことで付けられたそうです(ウィキ情報)。
シェイクスピア自身も(肖像画ですが)登場します。レースの襞襟を付けているシェイクスピア画像を「その襟巻トカゲみたいな人」って呼んでいた台詞は、いかにも下らないジョークっていう感じで逆にちょっと笑えました。

タイトルに話を戻せば、やはり原題『 10 Things I Hate About You 』の方が何となくイイです。カトリーナがパトリックの嫌なところを10個挙げて、でもその後に「でもそんな貴方を嫌いになれない自分が一番キライよ」っていう彼女の台詞がなんといっても可愛くて、“ああ、青春だなぁ〜”っていう感じがしましたから。

その告白めいたものを聞いたパトリックの「ん?それってもしかしてボクのこと??」っていうような表情が、女の子の扱いに慣れているようで決して慣れ切ってはいない“清潔な青さ”を覗かせてくれていてちょっとだけ私もキュンとなりました。

『(500)日のサマー』で注目のジョセフ・ゴードン=レヴィットも可愛かったけれど、やはり“ヒース・レジャーの映画”です、これは。後年のヒースとのイメージのギャップも私には新鮮でした。

それにしても、彼はその後の2008年に28歳の若さで逝ってしまったのですよね。 残念です。



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  さて、こちらは(私的に)珍しく、樽酒の燗酒です。
明石の名店<たなか家>さんで特製樽酒を「燗もお薦め」とのことでしたので、私はぬる燗で頂戴しました。樽酒は冷酒でいただくものとばかり思っていましたが、ぬる燗のソレも樽香がふんわり香ってイイ感じでしたよ、新発見でした。
このあともう一杯別の地酒をオーダーして、独りサク呑みの滞在時間は約40分。大変美味しゅうございました。ぴかぴか(新しい)




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2014年01月31日

小説、『永遠の0』から『ボックス!』へ


 『永遠の0』(百田尚樹著 講談社文庫)を読了しました。
一度読み終えて、直ぐに別の新たな書物に取り掛かる気になれず、結局「第八章 - 桜花」からですがもう一度読み返しました。

強く、心打つものがありました。
真っ直ぐに気高く生きるということ。 その尊さ(そうすることの難しさも)と、その生き様が後に大きな力をもたらすことを教えられた気がしました。

幾度か熱いものが込み上げますが、特に終盤はそれが顕著となり、ラストは落涙、というより嗚咽を禁じ得ませんでした。
最初に読み終えた時は通勤電車の中でしたので、隣の座席に座っていた学生さん風の女の子にはちょっと申し訳なかったです。びっくりしますよね、隣で大人しく本読んでると思っていた人間が急に泣き出したら・・・さぞ気味悪かったことでしょう、ごめんなさい。

暫くこの想いを抱いて、映画はやはりいつかの日の楽しみに取っておきます。
けれど、映画の主演者・岡田准一さんの面影はページを繰る上で決して邪魔をしませんでした。だからそれも映画を観る楽しみに。



 さて今日は、友人から教えてもらった地酒と焼鳥のちょっと面白い立呑み屋さんから三景。

    たに 獺祭.jpg たに 楯野川.jpg たに 黒龍.jpg

お初天神通りに三か月ほど前にオープンした<立呑み たに>さんです。地下に入ってゆく隠れ家的なお店です(店名の入った幟は通りに大きく掲げらていますが何となく存在が隠れ家的です)。
お酒もお料理も全品350円です。地酒は、酒屋さん直営でない立呑み屋さんの概念を覆してかなりの種類を揃えておられます。今やレアとなった<十四代>やブームの?<獺祭50>とか、銘柄もその時の仕入れ具合によって入れ替わるようです。
ご店主とちょっとお話しさせて頂いたのですが、日本酒への「愛」を感じる若きファイターです。

この日は<獺祭 純米大吟醸50>に始まって<楯野川 純米大吟醸滓絡み>、そして日本酒セラーを覗かせてもらってボトルを見るや否や「呑みたい!」と叫んでしまった<黒龍 本醸垂れ口>です。大変美味しゅうございました。

佳き小説、旨しお酒、心を豊かにしてくれます。ぴかぴか(新しい)


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<追記>
  クールダウンさせてそろそろ次なる書物に取り掛かります。
折角だから百田作品でいきましょう。コメントくださっていたkarcy様ご推奨の『ボックス!』を買いました(先ずは上巻)。読みます!







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2014年01月24日

さよなら、アドルフ


  やっぱり神戸公開まで待てず、梅田ガーデンシネマで『さよなら、アドルフ』(ケイト・ショートランド監督)を観てきました。

今年は映画初めの『オンリー・ラヴァーズ・レフト・アライヴ』がとてもお気に入りの一作となって幸先良いと思っていたところ、早くも1月後半にこんな秀作に出会えたことに深い感慨を覚えます。

しかしながら、、、本作の世界は非常に重く厳しく、109分の上映時間はある意味“スクリーンと向き合う闘い”でした。


story
   第2次世界大戦の終戦直後、ナチス親衛隊高官の父と母が去ったあと、14歳の少女が小さい妹弟と共に祖母に会うために困難な旅をする姿を描く。
  1945年、敗戦して間もないドイツ。ナチスの幹部だった両親が去り、14歳の少女ローレ(ザスキア・ローゼンダール)は、妹と弟と共に南ドイツから900キロ離れたハンブルクの祖母の家へ向かうことに。途中、貼り出されたホロコーストの写真を見たローレは困惑する。翌日、連合軍兵士に呼び止められたローレはユダヤ人青年のトーマス(カイ・マリーナ)に助けられ・・・。

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                     ※story、画像とも、映画情報サイトより転載させて頂きました。


※結末に触れる記述をしています。


  ワンシーン、ワンカット、心に語りかけてくるようでした。

暗く重たく、心身共に多くの痛みを伴う世界をリアルに描きながら、時に絵画的な、時に詩的な、心が吸い込まれるような美しさを感じました。
一つの風景、例えば川の流れや野の草花、更に、存在する静物の一つ一つをカメラが静かにじっと捉え続けます。まるでそこから何かが語られてくるかのように感じるのです。人物の発する台詞は決して多くはないのに、全てのシーン、全てのカットが何かを残していってくれるのです。
その演出美をどう表現したらよいのか私には良い言葉が見つからないのですが、とにかくその「美なるもの」があったからこそ、この苛酷な旅路を見つめ続けられたのだと思います。
ケイト・ショートランドという御名、しっかりと心に刻みました。

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 戦後の荒廃しきった状況下、米・英・ソ連のカオス的統治下におかれたドイツでは、ナチス親衛隊高官の子どもであることは命の保証を許しません。文字通り身も心もボロボロになる苛酷な旅。

青年トーマスとの出会いは本作の最初の分水嶺であり、その出会いはローレを(やがては)大きく変えます。
トーマスが密かに抱えていた闇が漠然と見えてくる終盤の展開は衝撃であり、秀逸です。

本物のトーマスにも想いを馳せずにはいられません。彼の人生、妻、子どもたち。それらを理不尽に奪い去ったものはローレが真実だと信じ続けてものです。
神のように偉大な存在であったものが実際に行ってきたこと。信じていたものの崩壊と行く先々で受ける迫害は、ローレたちを二重三重に痛めつけます。旅を続けながらローレの葛藤は凄まじいまでのものだったはず。彼女の険しい表情がそれを物語っていました。

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そんな中、ローレたちを襲ったこの上ない悲劇。
ここがいわば第二の、そして最大の分水嶺であり、ローレの中でそれまで彼女自身を支えてきたものが完全に折れてしまった瞬間だったと思います。

命からがらやっと辿り着いた祖母の家で、ローレが出会った自分自身とは・・・。

今まで生きてきた世界は何であったのか。
絶望の中で生きることの極限を経てきたローレは、「新たなる絶望」の果てにどう生きてゆくのでしょうか。
ローレがどう生きてゆくのか、その行く末は観る者に課せられた試練のようにも感じられました。



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  こういう映画のあとは濃くて温かいお酒が恋しいです。
掲出画像はこの日の画ではありませんが、時々お伺いしているお店です。
何度目かの来店記念とかで焼酎のボトルがプレゼントされました。お湯割りで濃いめに(うんと濃いめに)作って呑ませて頂きました。




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2014年01月19日

冒険者たち (久々の再鑑賞、BS録り)


  観たいと思っていた『さよなら、アドルフ』(ケイト・ショートランド監督)。
「シネリーブル神戸でこの2月15日より公開」という情報のみインプットしていたのですが、梅田ガーデンシネマで既にこの18日から公開とか。レレレ・・・神戸公開まで待つより仕事帰りにでも梅ガデに行こうかなと目論み中です。

だから今日は再鑑賞作品で、というわけではなく、この作品は「好きな一作」でもあったのでBSでやっていたのを機にレヴューを挙げておきたいと思ったのでした。
『冒険者たち』( ロベール・アンリコ監督 1967年制作 フランス映画)、久々の再鑑賞です。

story
命知らずのパイロット・マヌー(アラン・ドロン)と、自動車技師ローラン(リノ・バンチュラ)は、ある日、美しい前衛彫刻家レティシア(ジョアンナ・シムカス)と出会う。厚い友情で結ばれていた男二人に女一人。この三人の間には、いつしか不思議な三角関係が生まれていく。そしてある日、三人はどん底の生活から這い上がるためにアフリカ沖に沈む財宝を積んだ船を探すという一獲千金の旅に出るが・・・。

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                        ※story、画像とも、映画情報サイトより転載させて頂きました。


  「口笛」をフィーチャーしたフランソワ・ド・ルーベの映画音楽は心に残ります。聴けば一瞬にして、大空を舞うマヌーの飛行機とそれを見つめ続けるローランとレティシアの姿が甦ります。
青春のキラキラ感があって、でもどこか切ないメロディー。

この映画は何といってもレティシアが好いです。
後半、いなくなってしまった後も彼女の影が存在している・・・というより、いつまでも“生きてそこにいる”のですよね、レティシアが。
演じるジョアンナ・シムカスは、役柄のレティシアのイメージと相まって同性からみても永遠の女性像なのでしょう。シドニー・ポワチエとの結婚で女優業をきっぱり引退されたというのも、彼女への思慕を永遠のものにさせたのかもしれませんね。

  前半部のフランスらしいノンシャランな?物事にこだわらない暢気なムードが好きです。
後半のハードボイルドタッチが加味された展開こそが本作の「LES AVENTURIERS」たる所以なのでしょうけれど、それ以前の、「凪」のようなふんわりした状況が私には好もしいです。

冒険者3人.bmp


大人になり切れない、夢を追い続ける男二人とそこに寄り添うレティシア。
ロマンを追い続ける男二人ですが、繊細だけど奔放さだけが前面に出てるマヌーと、時に地に足をつけ堅実で父性をも感じさせるローランとはいつも立ち位置が微妙に違っていて、その違いが危うさを匂わせつつも二人の絆は最後まで(レティシアがどちらかの名を口にしたあとの最後でさえ)揺るがない・・・そこが嬉しいのです、女である私にも。

タイトル「冒険者たち」の意味も、前半部で感じるのは享楽主義的なもの。しかし最後の最後、終わってみれば「生きること即ち冒険なのだ」という、ストレートで邪なものなど混じり得ない純なメッセージに変わっていたのでした。
俯瞰で撮られた「あの要塞」。
ああ、レティシアが、そしてマヌーが、生きてそこに居たらなぁと思う切ない幕切れなのでした。


                        千本.jpg

  <れてぃしあ>という名のBARが神戸にあります。
数回お伺いした後、長らく(随分と長らく)お伺いできていません。ご店主、チーフのKちゃんさん、お二方ともお元気でいらっしゃるでしょうか。

レティシアではなく、この画は友人N嬢とワイン立呑み<千本 セ・ヴォン>にての乾杯です。やや軽めの赤とヘルシーなラタトゥイユが美味しゅうございました。ぴかぴか(新しい)








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2014年01月16日

読みます『永遠の0』、そして熊澤さんでの一期一会


  巷で映画は好評のようです。

                      永遠の0 文庫.jpg

映画はいつかの楽しみとして、先ずは原作を読んでみようと買いました、『永遠の0 (ゼロ)』(百田尚樹著、講談社文庫)です。                       
紙質に由るものでしょうか、厚さ2.5p の文庫ですが意外にもずしりとくるような重さは感じません。故・児玉清氏による解説も嬉しいです。
携行中だった本の残りを一気に読み終えて明日から早速こちらにかかります。楽しみです。



                       熊澤さん.jpg
                      
  先の休日、映画の後の「独りサク呑み」、久々に訪れた<酒商 熊澤>さんからの四景です。滞在時間は55分。


   熊澤 琥泉純米銀嬢生原酒.jpg  熊澤 鶏ゆず山葵.jpg  熊澤 蒼空純吟.jpg     

先ずは「琥泉 純米吟醸・生原酒」、そしておつまみに「鶏 柚子山葵添え」。空腹状態の胃に生原酒の濃醇さが浸みこんでゆきます。鶏は軽くスモークされていて柚子の山葵がほど良いアクセントになっていました。
そして「蒼空 純米生・かすみ酒」。微かな澱が残っていてほんのり白く、優しい(しかしあと口爽やかな)お酒です。


                        仙介特純滓がらみ.jpg

最後は「仙介 特別純米・澱がらみ」。二杯目に呑んだ「かすみ酒」の流れでこちらを。
この仙介の画像だけ何故にグラス3つか・・・独りサク呑みなのに・・・?

実は隣の隣に立っておられたA氏がお店のソムリエさんに「いいのが入ってますよ」っていう具合に薦められてオーダーされ、それを聞いていらした隣のB氏が「じゃあ僕もソレを」とオーダーされまして、グラスに注がれてゆくお酒がとても美味しそうで一番奥に立っていた私もつい「じゃあ私もソレをください」とオーダーしてしまいました。
隣の隣のA氏が「じゃあ三人のグラスを並べて記念に撮りましょう」ってことになりまして。どうやら隣の隣のA氏も隣のB氏も何らかのブログを持たれている?ようで、ちゃんとデジカメをご持参されていたのでした。

写真を撮ったあとは三人で乾杯し、あとは三者三様に静かにグラスを傾けてお酒を味わいました。
なかなか、こういう出会いもイイものです。
この乾杯は一期一会のものとして心に刻みつつ、Aさん、Bさん、また何処かの酒場でばったり出会えると楽しいですね。




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